講談社文庫<br> 死者を笞打て

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講談社文庫
死者を笞打て

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061854987
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

鮎川哲也の作品「死者を笞打て」に盗作の嫌疑がかかる。十年前に謎の女流作家が書いた作品そっくり、というのだ。世間は非難し、仕事は途絶える。身の潔白を証明するため鮎川は女流作家を探し出し、対決しようとする。さてその意外な結末は?実在推理作家の名が頻出する仕掛けも楽しい、軽妙推理長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

78
主人公が作家鮎川哲也ご本人という、ちょっと変わった作風である。登場してくる作家さんの名前が、実在の人物の名前をもじっておりというか、そのままの人物を登場させたのでしょう。盗作の疑いをかけられた鮎川氏本人が、疑いを晴らすべく調査を開始する。その設定や背景が現実を思い浮かべる為、この時期の推理文壇を懐かしく楽しめた私の様な読者には、特別な感慨深い作品になる。ミステリとしては、推理する事が魅力ある物語ではない。昭和2、30年代の作家さんや作品を使ったパロディ位に思って読むと、知識も得られて2度美味しいとなる。2018/08/12

coco夏ko10角

21
作家・鮎川哲也の新作に盗作容疑がかかり、そうでないことを証明するために頑張るが…。やっぱりすごく大変だ。同時代の作家さんたちが名前もじりであるが何人も登場、その人たちとのやり取りが楽しい。2019/02/22

ともり

9
盗作疑惑をかけられた作家鮎川哲也が、疑惑払拭のためにある人物の行方を追う。実在の作家をもじった人物が多く登場し、昭和30年代後半の文壇の内輪ネタをふんだんに盛り込んだ異色作。鮎川氏の他の作品と比べてコミカルな要素が強く本格要素は弱い。鮎川氏を中心にした文壇の作家先生方と編集者方がわちゃわちゃするのを楽しむ作品です。追っていた人物は突き止めた鮎川氏だけど、肝心の盗作疑惑はどうやって払拭したのかしら。2024/02/04

あき☆ブラック・ベア

9
自分の書いた小説に盗作疑惑を掛けられた鮎川先生が、自ら潔白を証明しようと奮闘する話。 どうもご本人が出てくる話というのは内輪受けのようなものを感じてしまいがちだけど、どうなのかな?狂言回しのように恥をかいてみたり、体を張っているような、それすらも内輪受けのウケ狙いのような…。まあどうしてもご本人登場の作品はうがった目で見てしまう。 ミステリー自体はそんな雰囲気もあってか軽めな印象。作家や編集者仲間でおじさん達が何とかかんとか事件を解いていく。そんなおじさん達を微笑ましく見守るミステリー…かな?2022/04/21

ニョンブーチョッパー

3
1998/02/17

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