内容説明
絵本、教科書、カレンダーなど、いつかどこかで“ちひろ”に出会ったことはありませんか?童心を通して愛と平和を描き続けた画家いわさきちひろが残した七千点余の作品から、選りすぐった子どもたちの情景。その楽しくなつかしい世界が、まだ私たちの心のどこかに潜んでいることを感じさせてくれる画集です。
目次
子どもの心
瞳が語る
出会いのとき
子どもの時間
ひとり…
遊ぶ子どもたち
童画をこえた童画家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
112
ちひろは絵と色と言葉で子どもたちの背後にある心の動きを表現しています✨「こわくないよ」「ほっとけよ」「こっちみてる」「きちゃだめだよ」「だけどやさしいめよ」たったこれだけで好奇心、強がり、怖れ、優しさを伝えています✨子どもは無邪気で可愛いですが、既に様々な感情を持っています。ちひろは子どもたちの視線で、豊かさや複雑さを描いています✨子どもは初めて見るこの世のふしぎに、まあるい瞳を輝かせます。大人になった時、何か悲しく絶望的な時、優しい絵本の世界に触れて心を和ませてほしい。それが私のお礼であり生き甲斐です✨2021/02/06
読み人知らず
4
長靴の足だけしか描かれてなくてもかわいさが見える。子供がかわいい2012/12/05
Seele
3
いつか目にしたことのある子、初めて見た子。そのすべてに懐かしさを覚えるのは、一人一人の眼差しに、自分の知る誰か、あるいは自分自身を見出してしまうからかも。絵に込められた揺れ動く想い、心のひだには、「子ども」は単に「大人になる前」なのではなく、それだけで豊かな世界を育んでいるのを感じさせる一冊。この本を眺めていると、私にとって、(いわさきちひろの描く)こどもは、特別なのだと実感する。2020/02/26
裏庭にゃんこ
3
学生時代にちひろさんの美術館で数々の絵を拝見した時よりも、一つ一つの絵に見入ってしまうのは、私自身が年を重ねて「子ども」を見る目が違ってきたからなのでしょうか。2011/11/21
ゆう
1
ちひろさんの絵はなぜか心が温かくなる。2017/07/24