内容説明
かしこく美しい娘、シャハラザードが千夜一夜にわたって王さまに語った「アラビアンナイト」。それは、恋愛、欲望、冒険など、すべてが全能の神アッラーの心のままに行われる奇想天外な世界。なんでも望みがかなう古いランプを手の入れたアラジンが、とんでもないことを考える表題作のほか、5話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naoko
4
千夜一夜物語から6話抜粋。『カマル・ザマーン王子とブドゥール姫』という物語を初めて読んだが、恋わずらいの様子が何とも可愛らしかった。「ひらけ、ゴマ!」で有名な『アリ・ババの物語』も、こんな話だったっけと思いながら楽しく読んだ。2014/09/03
凛
3
千夜一夜物語の抜粋。有名なアラジンとアリババの物語を含む6話収録。天野喜孝さんの表紙が素敵だったのでこちらを読んでみたのですが、読みやすかったです。アラジンが長安の話だったり、アリババの物語で主に活躍するのはムルジャーナだったりと、意外と覚えの無いこともあって新鮮でした。他に、猿になったシャルカーンの「王子と魔人」、美男美女の一目惚れ大騒動の「カマル・ザマーン王子とブドゥール姫」が印象的でした。巻末の千夜一夜とイスラム教の解説が親切だったので、そちらから読んだ方が入りやすいかも。2013/06/04
三陽パパ
1
読みやすくて楽しめました。ブドゥール姫が恋煩いで「気がふれた」扱いされていたのが個人的にツボでした。2014/09/04
小内
0
劇団四季のアラジンを観に行くのに、元の話を全く知らなかったので読んでみた。ところどころで、登場人物たちがひどい状況におかれても「アッラーが決めたことなら従う」のようなことを言っている場面があって、そうだ、これイスラーム圏の話なんだよなぁ…と再認識した。2024/10/11