内容説明
出る杭は打たれる社会に雄々しく立ちむかうOLも、油断大敵、恋は盲目一寸先は闇というのは結婚のことだったのね、なんてことだってあるけれど、恋愛・結婚・人生という永遠のテーマが、ちゃんとことわざの中には隠されてる。元気いっぱいの女の子たちにマリコさんが贈る今の時代のエチケット辞典です。
目次
お里が知れる
人のふり見て我がふり直せ
口は禍いのもと
知らぬが仏
壁に耳あり障子に目あり
泣きっ面に蜂
アバタもエクボ
嘘も方便
仏の顔も三度
咋日の友は今日の敵〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なるみ(旧Narumi)
9
○○○○OFFで入浴中の友として購入。雑誌MINEに1987年〜89年まで1年半ほど掲載されていたエッセイのようです。ずいぶん昔の一冊ですが、そんなに古さが感じられないのは、さすが林真理子さん?私が何だかんだでマリコファンだからというのもあるかと思います。ご結婚前の林真理子さんが、恋愛や女性について、当時はこんな風に語っていたんだと知ることのできた貴重な一冊でした。2016/02/13
MIKETOM
7
世にある様々なことわざを林流に解説した本。林流というのは、女たちの生態、友情、恋愛等々のこと。時はバブル最盛期直前のころ。人類史上最も女たちが甘やかされた時代だろう。もうやりたい放題であり傲慢・ワガママ・自己中がまかり通っていた時代(といっても、しょせん東京を中心にした狭い地域だけのことであり、地方はあまり関係なかったけど)。ことわざというのは、例えば『お里が知れる』『口は禍のもと』『身のほど知らず』『墓穴を掘る』等々の、いかにも揶揄しやすいものばかり。切り口がまた林らしくてよろしい。なかなか面白かった。2022/12/26
るーちぇさん。
4
古本屋で手にした本。初版が自分が生まれた頃ということに驚き。かれこれ、20数年経つわけだけれど、難なく自分の中に入ってくる。テンポのいい、ざっくばらんな物言い、真正面から物申す感じがとても好き。バブルだとか女性の社会進出だとか、背景は少しずつ変わっているけれど、いつの時代も女性の本質的には変わらないものなんだなと。2019/02/15
きたむらさんえ
4
図書館本。林さんのエッセイはどの時代も彼女の特性が表れていて、元気になれます。2015/12/14
まじぇすた
3
女の性というか嫌らしさというか、そういった大人の女性の(嫌な部分の)心理や思考をあけすけなく綴った内容。1980年代のバブル期の恋する女性(に僻む著者)の行動心理の考察。ワイドショーっぽい本。著者自身のサンプルをして女性の一般論にしてしまうのはどうかと思うが、飲み屋のネタ話的ノリで少なからず共感できる所があるように思える。時々オバサン臭い話になる。ボディコン、グルーピー、ハイミス、などの懐しい言葉がたくさん出てきて時代を感じた。さくらももこのエッセイに似ていると思った。時代性かな。2019/06/28