感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
39
インドと中国の間、ネパールの辺境の地が舞台。雪豹の調査に来た学者トローブリッジが巻き込まれる冒険小説。痩せた土地で暮らす人々のヤギを襲うようになってしまった雪豹。環境問題、大国に睨まれた領土間の争いなどネパールの置かれた状況も良く分る。こうやって人の欲望で貴重な種が滅んでゆくんだな。訳ありシェルパ娘のニマとの恋の行方も欠かせないわね。雪豹が多摩動物園にもいるようなので見にいってこようかね(^.^)2016/08/27
まさ
20
ネパールに関する小説を読んでみたくて手にしました。動物学者のトローブリッジが陰謀に巻き込まれていきながらもネパールの辺境で雪豹を追う。思いのほか読了まで時間がかかりましたが…。1992年訳本発刊なので現在とは国の情況は異なる部分もあるのかもしれないけど、それでもネパールの山岳の自然やクマリなどの民俗、風習、隣国との関係など、 現地で感じられるようなものが伝わってくる1冊でした。2019/10/12
yamakujira
1
ネパールの奥地へ調査に入った動物学者が国家を揺るがす変事に巻きこまれる。つかみどころのない民族性がうまくえがかれて、不気味な怖さがあるな。一方で、欧米人の正義にひっかるところもある。結局、悪と戦うヒーローって展開になるけれど、日本人なら中立的な見方で楽しめるかも。 (★★★☆☆)




