内容説明
大正から昭和初期の人気挿し絵画家・高畠華宵。「馬賊の唄」をはじめとする彼の美少年が、今、甦る。さらに美輪明宏、竹宮恵子、久世光彦らが、現代的視点で光をあてる。
目次
甦る美少年―気高さとはかなさと
美剣士の舞―正義の刃で闇を切る
躍動する少年たち―友情と勝利を信じて力の限り闘い抜く
挿し絵の世界―少年、少女を夢の国へと誘う
「歴史風俗絵巻」―時代考証を存分に生かした精緻な筆づかい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なむさん
4
ごちそうさまでした…いやちがうな、ありがとうございました。綺麗だけじゃない、物語や体温を感じる筆致…さすがです。抒情画好きになったきっかけは婆さんに勧めだったという事は、その世代にファンが多いのかと思ったけど、それもそのはず、その時代の大衆芸術だったと、アンパンマンの人の本に書いてありました。美輪さんみたいな少年が沢山描かれていると思ったら本人も登場していて笑った。元祖・二次元から出てきたような人だったんだなぁ、と。2018/12/11
紫陽花
3
図書館で検索かけたらたまたま見つけタイトルだけで「これは借りねば!」と衝動的に借りたもの。でも借りて損はなかった!唇の描写が色っぽくて好き。あとまつげイイ!リアリティがあり時代を感じさせる絵だが美しく艶っぽい絵に魅了された。JUNE系統の雑誌の表紙になったこともあるんだとか笑2015/01/31
ybhkr
1
弥生美術館の畠山華宵のコーナーが、流行に乗ってか、刀剣乱舞と銘打って剣士ばかりの展示になっていて、これは…とこの本を借りてみました。美輪さんの相変わらずの自画自賛にほっこり。少女雑誌にも素敵な少年を描いていたのですね。内藤ルネは過去の男性画家が描く男性はあまり魅力がないから、自分が素敵な少年を描いている、と言ってましたが耽美的な少年像という意味では個人的趣味ですが華宵に1票です。ルネは自分の理想の男性を描いているけど、華宵は一歩離れて見ている気がする。伊達に美少年の弟子を侍らせてないね!と、思った。2015/11/17
きりだんご⭐️新潮部
1
●図書館で入手【感想】流石にこの時代の絵は今見ると古いと言わざるを得ない。が、時代を超えた美しさというのものも確かにある。 カラー絵より白黒の絵の方が悩ましくて好みでした。 魔夜峰央描くところの美少年もルーツはこの辺にある気がする。2013/05/27
あまね
1
華宵の絵は、少女より少年のほうが艶めかしい。2010/02/20