内容説明
戦国時代の経済官僚の働きこそ、一国の盛衰を決めるカギだった。武田信玄の下で天才的算勘の術を伸ばした長安は、武田家滅亡の後、徳川家康に迎えられる。先端技術の開発と家康との信頼関係でまたたく間に徳川家総代官の地位に登りつめ、石見銀山、佐渡金山を改革、経済の実権を握った人物の謎に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
3
大久保長安といえば徳川家康に重用され、徳川幕府の経済を支えた有能な官僚だが、莫大な金を着服していたりと兎に角評判の悪い人物という印象。本書では武田に仕えた頃から描かれ、才気煥発で、人の縁に恵まれ、清廉潔白な美男子な仕事バカとして描かれる。あまり知らない人物だけどきれいな長安です。上巻ですでに60才くらいまで行ってますが、下巻であと10年位どんな風に描かれるのか。本多正信の陰湿狡猾さが出てくるんだろうなと思ってはいるが楽しみです。2017/06/28
半兵衛
2
武田→徳川で大活躍したエリート中のエリート、大久保さん。素晴らしい職場で良縁に恵まれ才能があり私欲なし。現場叩き上げは違うんだろうけど、この本ではどうも嫌味っぽさが足りない。今のところきれいな長安ですが下巻でどう化けるか。「しかし、婿殿、おのれの財産目録は頭の隅に、そのつど書きつけておくものぞ」2013/12/06
Aki Oba
1
真面目キャラの長安。おもしろい。下巻に期待大!2013/07/16
こずえ
0
外様ながら家康に重宝された文官、大久保長安の歴史小説。面白い。文官に関する本はすきよ