内容説明
米国の対日批判は衰えず、’90年の欧州統合に向かうヨーロッパ諸国の目も日本にはことのほか冷たい。これまで官僚主導で伸びた日本経済が、統制経済の限界に突き当たっている。硬直しきった官僚に任せていたのでは、日本も日本企業も滅びるしかない。「脱日本」の思想と行動こそが、’90年代の日本を救う。
目次
第1章 自殺させられた日本の自動車産業―中曽根“ヤス”請け合い外交のコスト
第2章 “政治産業”が動かすアメリカ―日本人の決定的な誤解
第3章 魔女狩りの思想と日本叩き―スーパー301条による恫喝外交
第4章 日英比較論―イギリスの旅で考えたこと
第5章 官僚にしめ殺される日本―税制改革・内需拡大のごまかし
第6章 円高の国際政治学―日本だけが知らなかったカラクリ
第7章 ウォール街大暴落―これだけは知っておきたい米国事情
第8章 再び大恐慌はくるか―世界の財テク市場の一体化
第9章 日本人の“知的水準”―なぜ国が富み、個人が窮乏するのか
第10章 権力盲従症候群―指紋押捺に見る後進性
第11章 米国の対日謀略―変化する世界情勢に対応できない日本
第12章 脱日本のすすめ―日本の六大悲劇の克服