内容説明
時は1944年、ノルマンディー上陸作戦の前夜。パリのホラー劇団=グランギニョールの団員による、小企模な逃亡イギリス兵の援助組織があった。その彼らに、撃墜され、瀕死の重傷を負ったイギリス人女性情報員が告げたのは、恐るべきナチスの兵器「鉄のヤスデ」だった―。軽快なテンポの傑作冒険小説。
感想・レビュー
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goro@the_booby
36
Dデイ間際になってドイツから恐ろしい兵器建設の情報を掴むが送り込んだチームは全滅で全貌が分からない。新たなチームを送り込む時間も無く、代わりに立ち上がったのはパリのホラー劇団!形勢逆転を狙う巨大兵器を目指し危機また危機をこの後もどう乗り切るのか!?急ぎ下巻へ参ります。2017/05/10
コージ
3
ナチス最終兵器は巨大な列車砲のことだろうと思って読んでいたら違っていた。「巨大な黒いムカデ」。調べてみると本当にあってビックリした。ドイツの最終兵器とは何かをドイツ占領下のフランスの劇団員が連合軍に代わって突き止めるというお話。レジスタンスの協力を得てフランスからドイツの国境を越える時はドイツ軍将校に成りすますなど面白く上巻を読み終えた。本作品は非常に真面目に書かれてはいるが、少年時代にワクワクして読んだ明智小五郎、少年探偵団を読んだ時の様な気分になった。下巻を読むのが楽しみである。2020/02/05