講談社文庫<br> モーツァルトは子守唄を歌わない

講談社文庫
モーツァルトは子守唄を歌わない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061842564
  • NDC分類 913.6

内容説明

モーツァルトの子守唄が世に出た時、“魔笛”作家が幽閉され、楽譜屋は奇怪な死に様をさらす―。その陰に策動するウィーン宮廷、フリーメーソンの脅しにもめげず、ベートーヴェン、チェルニー師弟は子守唄が秘めたメッセージを解読。1791年の楽聖の死にまつわる陰謀は明らかとなるか。乱歩賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シロ太

7
【再読】十数年ぶりに再読。ベートーヴェンとチェルニーの掛け合い漫才は何度読んでも面白い。二、三頁に一度はくすりと笑ってしまいます。大柄なシレーネ、ちび茸のシューベルト、悪役サリエリなど周りも個性派ぞろいで飽きません。良くも悪くも乱歩賞受賞作で、謎かけと解決編はわかりずらいかな。著者が日の目を見なくなったのは本当に残念。2017/05/26

小葉

5
○ ベートーヴェンは聴覚を失った気難しげな悲劇の作曲家というイメージだし、ツェルニーには生真面目な線の細いイメージがありますが、ここに登場するのはかなりそれに反する性格です。ひとことで言うなら‘漫才コンビ’。映画の『アマデウス』なんかも思い出しながら読みました。2001/09/14

maroco

2
現代人が歴史的芸術家に関する謎を解明するような話はよくあるけれど、当人自身に事件解決のため奔走してもらうなんて。しかも探偵役は肖像画でも怖いベートーヴェン。中々ユニークで面白い発想ですよね。クラシックというとお堅いイメージでしたが、フリーメイソンや愛嬌のあるキャラクターが出てきたりと、読みやすかったです。師弟愛の試験時にチェルニーが言った冗談は最高。2019/09/14

遊真

2
ベートーベンを主役に据えた推理小説なのだが、このベートーベンが実に魅力的に書かれているのが良い。魔夜峰央の描く表紙もいい感じ。

Yuゆ

1
この話の主役である、あの楽聖のベートーヴェンが、魔夜峰央画のあの顔で、苦虫を20匹ほど噛み潰していたり、あのいじめのような練習曲を書きまくったチェルニーが実に生意気でかわいい性格だったりと、素晴らしい師弟漫才コンビがモーツァルト殺害事件に挑むのだ。最高傑作ですよこれは。ただ作者も作品も毒があるので、好みがわかれるだろう。私は大のお気に入りである。2016/04/25

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