内容説明
三姉妹の長女綾子が通う大学の文化祭に、元人気歌手の神山田タカシを招いたことから、怪事件が続発する!まず神山田のマネージャーが学内で殺され、三姉妹の自宅で爆弾さわぎが。大学内の複雑な人間関係や、神山田の過去の行状がからむ展開のなかで、三姉妹はみごとタッグを組んで大活躍。人気抜群のシリーズの第2作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
102
無謀な働きをする芸能人を殴った警備員が解雇されるところから始まる。三姉妹物語第二弾。明るい姉妹の信頼関係という家族の絆,事件の裏でも生き続ける。三毛猫ホームズと並ぶ、赤川次郎の人間に注目した物語。長女が何度も殺されかけている。まったく天然で気にしてない。次女が、長女のために高校を休んで警護。三女がお金にうるさいわりに大事なときにはお金を使う。経営者の素質があり。親子関係、夫婦関係、殺人と、三種の神器がそろった警察探偵もの。警察官が良心的な人すぎる。現実味がないかもしれない。警察庁からの表彰は期待できない。2010/04/07
absinthe
61
売れっ子作家の法則というか、多作な人気作家はキャラクタが突飛で魅力もある。中学時代は「三毛猫ホームズ」にはまっていたが、その後疎遠な作家だった。この作家は本当に久々だったが…なんと軽いノリだろう。深みを求めるのは筋違いかもしれないが。1987年作品だが、ラノベ というジャンルを先取りしていたのか。ただ、何か人物が記号化されすぎているというか、この人物は、この刺激にこの反応とアーキタイプをはめ込みすぎている気がする…。2016/10/02
Yu。
33
突如、大学文化祭の幹事を押し付けられる長女 綾子らが(やはり)事件に巻き込まれいく第二弾。三年前の事件、爆弾、毒物、そして殺人…と緊張が高まれば高まる程にどういう訳か笑えてしまう。。。それは“超天然”ぶりを発揮しまくる綾子がメインの話だから(*´艸`*) いいねえ、三姉妹それぞれの性格の違いが愉しめるまさにユーモアミステリー!じゃあ次は“金庫番(ケチ)”の三女 珠美の話かぁ。2015/11/24
あなご
27
三姉妹探偵団シリーズ第2弾。今回はのんびり屋の長女綾子の大学の文化祭が連続殺人事件現場になってしまいました。今回の主人公は長女綾子だったのでしょうか。事件に巻き込まれてもマイペースな性格が良いですね。マイペースな姉を支える妹たちも良かったです。続きを読むのが楽しみです。2013/11/20
白雪ちょこ
25
今回は、長女綾子が主役。 大学内で起こるドタバタ劇、男女恋愛のいざこざ。 時系列などもあり、登場人物の多さは相変わらずの安定で、犯人の動機や行動に至るまでの間は長く、オチに至ってはあっさりとしすぎているのも、いつもと変わらず。 夕里子がピンチになっているものの、綾子と珠美はそこまで必死になっておらず、好意を持っている刑事の国友だけが必死になっているのも、ちょっと首を傾げてしまった。 しかし、安定でテンポ感も良く、サラサラと読めるところが、このシリーズのポイントと言ってもいいと思う。2022/11/29