内容説明
「お祭り騒ぎが、ひじょーに好きなもんだからね。ここはひとつ、デビュー15周年を口実にして、パーッと騒ぎまくっちゃおう」と、さだまさしが縦横無尽に演出した文化祭。芸人として、旅行家として、はたまた遊び人としての自分を語る。初の短篇小説とエッセイで明かす“もう一つの素顔”に驚きがいっぱい。
目次
第1章 ショート・ノベルス(パギスにて;クリスマスキャロル#533;みるくは風になった;雛)
第2章 エッセイ―さだまさしの、さだまさしに対する、さだまさし自身の解説及び、問いかけ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fubuki
4
読む本がなくなり、本棚から引っこ抜いて「再読」。(この表紙と違うけど)昭和62年初版だから、30年以上前。最近のまっさんの書き物は表現がくどい、話言葉すぎる、というのが多いように思うのだが、この本の短編はタイトに書かれていて読みやすい。音楽活動をしながら1カ月ほどで書き上げたらしいから、思いが凝縮されているのかも。「あとがき」ならぬ「あとあがき」には、これを書いたことで小説を書くことに興味を持ったようで、現在の執筆活動につながる本だったようだ。2019/06/23
カンパネルラ
1
短編の小説と、エッセイがかかれている。作者らしいサービス精神がよく出ている。音楽家としての挫折とも呼べないような挫折が、ほんのりと書かれていたりもする。音楽で金を稼ぐことを「女に貢がせてるヒモのような感覚」って考えは面白い2006/09/20