講談社文庫<br> ロザンドの木馬

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講談社文庫
ロザンドの木馬

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p
  • 商品コード 9784061838994
  • NDC分類 913.8

内容説明

ホキが淳にいさんからもらった誕生日プレゼントは、1頭の木馬でした。その日から、ホキはその木馬の案内で万華鏡を通りぬけ、ふしぎな世界へと旅立つことができるようになりました。やがて、木馬の秘密を知ったホキは…。人間のやさしさとはなにか、ほんとうの愛とはなにかを語りかけるさわやかな都会ふうセンスのファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

55
別世界の物語といえば、すぐ夢の話とか、宇宙の話に結びつけようとするのが、今の自分の底のあさい考え方だ。幼いころは、決してそんなふうに考えることはなかったはず。別世界は、すぐそこに、いつでもあったのである(過去形!)。それを見失って以来、果たしてどれだけ年数が経ったのだろう。お父さんが亡くなって、いとこの淳の家族と暮らすことになったホキ。大みそかの誕生日に淳が買ってくれた木馬が、ふしぎな世界につれてくれる。勇気を出してホキが乗り越えたものは……。とても美しい話です。長編なので読む楽しみも大きかったです。2020/04/30

ヘムレンしば

3
大好きなお父さんが亡くなって、親戚の淳くんの家に引き取られる事になったホキちゃん。とっつき難く一風変わった女の子。淳君はホキちゃんの誕生日に不思議な世界で購入した木馬をプレゼントする事に。この木馬が実はロザンド王子の白馬で、王子さまを救うことの出来るピュアな心を持つホキちゃんを度々、メルヘンチックな美しい世界へ連れて行き、寂しい心を癒していくといった内容です。なんていうか、とにかく優しくて美しくきらびやかな世界が拡がります。深みはあまり無いって感じですが、感受性の豊かな小さな子に読んで欲しい作品です。2015/05/04

はるかかなた

1
幼少時青い鳥文庫で大好きだったので、古本で発見して再読。作者さんの処女作だったんですね。両親をなくし、従兄の淳の家にひきとられたホキと、木馬との物語。今読むと、『共感できなくても、ちゃんとホキを大事にできている淳はいいこだな』とか、『木馬の発言イケメンぽいなw』とかいろいろ余計なことも考えちゃうけれど、本筋は大きな愛の物語だと思います。現在絶版なのがほんとうに惜しい。もっとたくさんの人に読まれて欲しい。2017/01/15

りこ

1
最初に読んだ瀬尾作品。これでいっぺんにファンになったっけ(笑)

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