内容説明
防衛予算の1パーセント枠攻防とともに、日本の軍事体制は着々と進行している。自衛隊と米軍の共同演習や、なしくずしにされた非核三原則、国家機密法の国会提出など、政府・防衛庁は戦争遂行の体制整備に余念がない。本書は市民生活を脅かすこれらの政策と現状を平易に解説し、警鐘を鳴らす防衛白書。
目次
日本の防衛問題の特色
核戦争の危険と核戦争の被害
世界の軍事情勢
日本周辺地域における各国の戦力配置
日本周辺における米ソ両軍の活動状況
日米軍事協力と共同作戦計画
米軍と自衛隊で対ソ戦の演習
二つの顔を持つ「非核三原則」
核トマホークとその配備計画
核トマホークと原子力空母のための態勢づくり
公然化した日本式核戦略
日本のB52爆撃隊支援と米F16の三沢配備
核攻撃を呼び込む在日米軍の指揮・通信・情報基地
広島・長崎から40年
米軍に蝕まれる日本の領土・領海・領空
基地問題
戦争のための体制づくり