講談社文庫<br> よい匂いのする一夜

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講談社文庫
よい匂いのする一夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061837515
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

【内容紹介】
よい伝統を引き継いで、奇跡のように残り続ける素晴らしい宿。激しい世相の変転の中で、変らないもてなしの心はどのようにして守られたのか。「旅」好きの著者が、日本各地とヨーロッパに、ゆかりの宿を再訪して、誇り高く、折り目正しい人々と出合う喜びの旅。よいものは何故よいのかを、明晰に語る随筆集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

44
いつもの「食」関係か、と思って手に取ったら「宿」に関するエッセイで、旅の気分をも味わいつつ楽しく読んだ。池波さんの好きな宿は一貫していて、過剰な演出やごてごてした装飾のない、吟味した季節のものをきっちり食べられてゆっくり気兼ねなくくつろげる、建ってある程度経って受け継がれてきたものがある、伝統がしっくりと馴染んできた宿だ。こういう宿を楽しむには、泊まる方もある程度経験や格が必要なのだと思う。いずれこういう宿でくつろいで、隅々まで満喫できるよう歳を重ねたいもの。海外の宿はちょっと違う趣でそれもまた楽しい。2018/09/21

Shoji

41
池波正太郎さんが昭和54年から56年にかけて書いた随想です。テーマは「こころに沁みるあの宿この宿」です。美味しい料理、心地よい距離感を保ったサービス、そして少しの見聞が綴られています。書かれている宿は、名の知れた少々お高い宿が多いです。日常的にこういった宿を普段着感覚で利用する辺り、さすがです。どうやら、人間の器が私らとは全く違うようです。私はと言えば、こうして本を読むのが精一杯です、、、2021/08/15

なななな

19
飲みながら、大先輩の昔話を聞いている雰囲気のエッセイ。巻末解説によると、美食で有名な池波先生が、腹八分・七分にしながら、用意周到な旅をなさったとか。良い歳のとりかたをするのは、難しいですネ。2019/08/14

喪中の雨巫女。

7
《私-図書館》この本の写真入りの本は、うちにある。活字とイラストのみだと全く違う印象になる。池波さんの紹介した店に、一緒にいきたいねと言っていた旦那を思い出す。(>_<)2014/01/28

あおさわ

6
大御所ご推奨の昔ながらのいいお宿。今から少なくとも30年以上前の話ですから更にこういう旅館は減ってるのでしょうか。もしくはまた復活してるかも。食事と風景、旅の楽しみ方を少しだけ教わりました。どこか行きたくなります。2011/09/20

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