内容説明
はなはなみんみの兄妹は、小人戦争で生き残った一族とともにやっとの思いで祖国の島にたどり着きます。ところが、そこは、大地がゆらぎ、破壊の途をたどっていたのです。若者たちは、“空中とび”に加えて、“水中くぐり”の術を身につけ、勇敢にゆらぎの謎に挑みます。戦争のおろかしさと、それを乗り越えて生きる少年少女たちの愛と勇気を描く感動のファンタジー物語第2部。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セシリー
0
再読した。最初に読んだのは中学生の時、ハードカバーにて。続き物とは知らず「よみがえる魔法の物語」の後にだった。今回は数年前古本で入手した文庫を順番通り読んでいる。はなはながくりなのことを女性として意識し始める部分など、当時は気づかなかった描写もあった。ゆらぎの柱を次世代に対する(喜ばれない)贈り物と表現するみんみの言葉を見て、ふと廃炉となった原発もそういう類のものなのかもと思ってしまった。相変わらず可愛らしい小人とは対照的に重いテーマだけど、大人になった今でも十分読み応えがある本。2012/07/25
chick
0
小人たちが逞しい。たちでさえ逞しいと思う。生きることに対する姿勢から来るのではないかと感じた。がんばる!2010/05/06