内容説明
タイプの違う美人三姉妹を突如襲った火事騒動。辛うじて逃げ出したものの自宅は丸焼け、しかも焼けあとから若い女の全裸死体が出てきて、姉妹は呆然となる。頼るべき父親は出張中なのだ。若い女はいつ屋内に入っていたのか?父親との関係は?魅力的な三姉妹が各自の特徴を生かして活躍するユーモアミステリの決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
135
オーディオブックでの“読了”。赤川作品は初めて。ノベルス版の刊行が1982年ということで、言葉遣いや電話ボックスなどに“時代”を感じますが、犯人像や動機はいつの時代でも変わらないものだなぁ~と(笑) ストーリーはツッコミどころ満載で苦笑&失笑の連続…三姉妹のキャラ(幼稚すぎる大学生の長女・行動力はあるが判断力に疑問の高校生の次女・「処女膜再生には金がかかる」とのたまう中学生の三女)にも好感は持てませんでしたが…重くも軽くもないバランス感覚と読後感の良さが、24作も続くシリーズの人気の秘密なんでしょうね。2020/12/28
Aya Murakami
70
乃木坂文庫、講談社文庫平成の100冊フェア対象本 いきなり自宅が火事になり父親が失踪というシビアな展開が姉妹に襲い掛かります。ただし逞しい姉妹なので割と肩がこらずに読み終わりました。 情報収集目的ですが頼りない綾子姉さんのOL業が結構印象に…。大学で仕事ネタといえばリーマンショック最中の就活地獄の嫌な記憶が…。仕事がらみで歯を食いしばりながらも鍛え上げられる姿は美しいもの。妹のために勇気を出して声をあげる綾子さんの姿もかっこよかったです。2019/07/25
おぬち
37
大好きなYouTuberさんのおすすめで読みました。赤川次郎先生ってなんか勝手に固いイメージがあったのですがこんなポップな読みやすいミステリーを描かれているのですね!!すごく読み進めていく決心が付いたのですが、全然次作が手に入らない。。2021/06/10
ハンナ
30
最新巻が当選したので1巻目を購入。こっちの表紙のほうが断然かわいい!旧バージョンはちょっと酷過ぎない? でも、最初に掲載されたのがもう30年以上前ということもあって、ちょっと昭和な雰囲気が否めない。家庭に大変なことがあったとはいえ、教師がぽんと3万円貸してくれるとか、遠くに電話をかけるのに100番を使用って…?? 軽く殺人が起こるし、意外とドロドロとした不倫内容でびっくりしたけど、ミステリであっても驚くようなトリックはなし。犯人は分かりやすかったー。万能鑑定士のように、息抜きに読みやすいシリーズかも。2017/02/11
Yu。
28
唯一の一家の大黒柱である父の不在中、気付けば我が家は炎に包まれ、焼け跡からは見ず知らずの女性の焼死体が発見されるという災難から生まれる三姉妹探偵団シリーズの第一弾。。。おっとり者の長女 綾子19歳、はねっかえりの次女 夕里子17歳、しっかり者の三女 珠美14歳らの長所短所を活かしたユーモラスな追跡劇がたまらない!もうとことん追っかけますぞー٩(。`•ω•´。)و2015/11/14