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やってみもせんで〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
21
本田技研の創業者、本田宗一郎さんのケレン味のない人柄がにじみ出たエッセイ集。この本の印象的な点は、序にかえてで本田さんの傷だらけの左手のイラストが書かれているところ。この手がいろんなものを生み出してきたのかと思うと感慨深い。2014/05/13
どりぃ☆
7
ホンダ創業者の本田宗一郎氏による随想集。幼少時代から退任後までの様々なエピソードが著者自身の言葉で自由に綴られていて、著者をぐっと身近に感じることができる一冊だった。ホンダの創業者なのに偉ぶることもなく、自分を大きく見せることもない。思ったことを思ったまま言葉にする真っ直ぐな人柄だから人が付いてくるのだと思った。社長であっても、分からないことがあれば現場の人に素直に聞く、悪かったと思ったらごめんと言う。その当たり前が出来ることに頭が下がる。また、前書きの文章で自身の掌について語る部分にぐっときた。2023/08/12
ドナルド@灯れ松明の火
6
【後日追記】自由奔放だがその発想力の元にはお客様視点がしっかり根付いている。破天荒な事でもいつかはやり遂げるその技術者魂が素晴らしい。引退してもなお技術研究所に毎日顔を出しややもすると諦めたり妥協しがちな後輩たちを叱咤激励する様子には頭が下がる。退任して自分で絵を描くようになってから「私のものを見る目は、かつて何気なく見過ごし知っているつもりになっていた周囲の見なれた対象を、もう一度新しい目で見るようになった。それ以来私は『知っている』ということに対して気をつけるようになった」何と素晴らしい言葉だろう。2006/12/22
yuji
5
思いつくままの徒然草なエッセイ。尋常小学校卒業で経営者になるのは戦後だとごく普通なんでしょうね。一山当てようと思う人々。そんな中から成功する経営者が出てくる。文章の中に戦争、戦後を感じた。教育の話は40年前ですら詰め込み教育を憂いています。子供は沢山の教科書とパソコンを背負って毎日通学してます。これが好きだ、これを職業としたいを発見させるのが教育とある。それが見つけられたら好きなことへの探求は自ずと勉強するものという考え方。激しく同意!!2023/06/30
みゃう
5
【読書マラソン68冊目】ホンダの創始者、本田宗一郎による短編エッセイ集。この本のあとがきはまえがきである。ひとつひとつのエッセイに、本田宗一郎の人生論が盛り込まれていた。できないと言う前にまずやってみろ、親にも同じことを言われた。大学生のうちにこの本に出会えてよかった。再読したい。2015/06/12
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