講談社文庫<br> 鴬を呼ぶ少年

講談社文庫
鴬を呼ぶ少年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 292p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061833029
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koo

7
 再読。第2短編集で表題作は日本推理作家協会賞受賞。どの作品もトリックは期待出来ませんがしみじみとした筆致の会話主体のストーリーからプロットが錯綜し意外性のある結末が描かれた力作が多いです。会話主体で動物の習性がモチーフに使われた表題作は作者の特長がよく表れていて登場人物全員が一旦は殺人容疑者となりそれが覆るプロットが印象的ですが真犯人に不満が残ります。個人的なベストは「紅皿欠皿」継子話の伝承を基に過去の忌まわしい真実が露わになるストーリーは余韻が残るラストも決まり見事。再読して良かったです。2024/04/15

はんげつ

3
日本推理作家協会賞を受賞した「鶯を呼ぶ少年」を含む、芳醇な短篇ミステリの揃った一冊です。短い中で容疑者が一巡していく高濃度なフーダニットに涙を誘う○○錯誤トリックを添えて非常にしんみりとする読後感を与える受賞作はやはりよくできていますし、「目撃者」や「誘拐」のようなニヤリ不可避の犯罪噺もあってホクホクです。でも私のベストは「紅皿欠皿」なんですよね~。「紅皿欠皿」という民話を軸にして過去の闇が現代の闇を浮かび上がらせるまでの一連の描き方がすごうま怖い。鮮烈な赤のイメージが忘れがたい一篇です。2019/09/12

ひなじゅん

0
「日本推理作家協会賞」に惹かれて買ったんだろうな、たぶん。 良くも悪くも30年前の作品で、それなりの趣(古めかしさともいう)を感じられる。 二転三転するお話が多いが、意外な結末かというとそうでもない。2015/11/24

kanamori

0
☆☆☆2011/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/54178
  • ご注意事項

最近チェックした商品