出版社内容情報
【内容紹介】
闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を匿う梅安。だが、命をとりとめた若侍は記憶を喪っていた。一方、よんどころない義理で引き受けた仕掛けの相手の旗本奥方は、若侍と深いかかわりがあるらしい。暗黒の世界に生きる男たちの凄味と、紙一重の人間味を陰影深く浮き彫りにする好評シリーズ、初の長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
40
【再読】長編。梅安たちが旗本のお家騒動に巻き込まれます。今回は梅安もあわやという危機一髪の場面あり。今回も楽しめました!2021/06/12
Mzo
10
このシリーズは長編もあるのですね。梅安たちが、じっくりと仕掛けて行くようすを堪能しました。それにしても、このシリーズの読みやすさは格別。ページがすいすい進みますね。2017/05/27
てんぱい
7
読み終えて梅安一行がお家騒動の片棒を担いだ格好になったのはどうなんだろう、と思った。片棒を担いだと云うよりは途中から黒幕になった感じかな。そして白子屋が執着するほどの腕を小杉が持っていたのは意外。2013/04/24
めだか
4
待望の長編です。複雑に入り組んでいます。単純な仕掛けの話ではないです。どっちが悪か善か。一体どうなるのか。止まらなくなりました。白子屋との対決はこの後あるのか。気になるねぇ。2022/08/23
ウチ●
4
シリーズ中、珍しい全冊一話になっています。記憶喪失になってしまった謎の若侍を救けたことから始まる極上のミステリー仕立て。こういっては語弊があるかもしれないが、楽しかった。最後に梅安、一本筋を通すところがまたよろし。解説を読むと、数々の名優(小林桂樹、緒形拳、萬屋錦之介・・・)により再現されているという映像版の「梅安」の紹介があり、どれも見たことがなかったので是非見てみたい!2013/04/17