講談社ノベルス
キウイγは時計仕掛け―意外性に遊ぶ森ミステリィの猶予

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061828988
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

学会のため伊豆の大学を訪れた加部谷恵美たち。犀川創平・西之園萌絵も参加する学会の裏で起こる事件……。好調Gシリーズ第9作!

建築学会のため伊豆の大学を訪れた加部谷恵美たちは、宿泊先近くで西之園萌絵と再会した。一方、加部谷と共同発表する山吹は、国枝桃子と伊豆へ向かっていた。学会の会場となる大学には、不気味な宅配便が届いた。その中には、キウイフルーツに缶ジュースなどのプルトップが突き刺されたものが入っていた……。犀川先生も登場するGシリーズ第9弾。

内容説明

建築学会が開催される大学に届いた奇妙な宅配便。中には、γと刻まれたキウイにプルトップが差し込まれたものがたったひとつ、入っていた―。荷物が届いた日の夜、学長が射殺された。学会のため当地を訪れていた犀川創平は、キウイに刻まれたギリシャ文字を知り、公安の沓掛に連絡する。取材にきていた雨宮純、発表のため参加の加部谷恵美、山咲早月。ほか、海月及介、国枝桃子、西之園萌絵らも集う邂逅の一巻。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

132
Gシリーズの文庫はすべて読んでしまいましたので、その続きのこの本を読みました。この本は最初から森さんのシリーズを読んでいないと楽しめない本のようです。ある意味若干手抜きかなという感じで最後の3冊に力を入れるのではないでしょうか。最初のシリーズの登場人物が結構出てきます。同窓会のような感じですね。このような雰囲気を楽しむのでしょうね。2016/09/08

てつ

122
ファンには懐かしの登場人物が同窓会のごとく揃うので、「にやっ」とする1冊。でもファン以外の人がこれ1冊で読むには全く不向き。ミステリー要素が抜け落ち、ますますライトノベル化。本シリーズも残りわずかで完結のようだが、終結の方向は検討もつかない。出し惜しみ感がたっぷり。それでも登場人物がそれぞれの個性を生かしつつ、成長した様を読むのは面白い(ファンびいき)。ちょっとした伏線の回収、「おっ」「にやっ」とさせるようなシーンもわずかではあるが、ちゃんと含ませてるので、なんとかファンも満足。でも1000円は儲けすぎ2014/05/10

もりしー

104
加部谷&雨宮との掛け合い漫才と、犀川&萌絵の思わせぶりな関係を楽しむ以外は、謎もストーリーもかなり薄め。 ほとんどファンサービス的な一冊なので、一見さんにはつまらないだろうなぁ。。。2015/11/24

kishikan

101
森さんを知ったのは、もう10年以上前、Vシリーズの「六人の超音波科学者」が初めての本だった。以来この「キウイγは時計仕掛け」で77冊目になる・・・かな?自分も年を取ったけど、S&Mシリーズを含め、犀川、西之園さんもそれなりに年を重ねたのか、当初のピリッとした緊迫さを感じない。トリックもそうだけど、謎解きの冴えなど、切れ味が鈍ってきたような気がしてならない。もちろん、これはGシリーズなんだからと割り切って読めば面白いのかもしれないね。でも、残念だ。もっと理系の味付けと学術的な話も加えておくれ。次に期待!2014/10/31

山本真一郎

73
仕事以外の時間をTwitterも返上して読書に費やして丸二日で読了。前作のβと同様に事件自体はとても淡々としていて意外性も殆どない。キウイγは謎のまま。ただ何故か軽く幻惑されて裏に何かあるのでは?と勘繰ってしまうのはこのシリーズを読む上での悪癖だろう。その幻惑の正体は真賀田四季。果たしてこのシリーズはどう決着するのか、そもそも決着があるのか、最早凡人には理解不能な領域に差し掛かっているが、同時に作品全体から殺伐とした雰囲気が抜けて軽やかで読み易くなっている。幻惑されたまま最後まで付き合うしかなさそうだ。2013/11/12

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