内容説明
時は幕末、どこから現れたか“ぞんびぃ”と呼ばれる「死なずの軍団」が江戸や京を跋扈し街を血に染める!「心の臓は動かず、熱い血潮も流れず、水も呑まず、物も食わず、ただ命に従い、敵を殺戮しまくる」幕府と薩長の雌雄を決する戦いに出現した“屍軍団”!戦場は阿鼻叫喚と化し、築かれた死体の山、山、山!最強最悪の生ける死人を操る黒幕の正体やいかに。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たぬ
13
☆3.5 幕末ダークファンタジーですね。たしかに斬っても撃っても斃れず向かってくる上に膂力も恐ろしく強いとくれば兵としては超優秀だけども。でもそんなことまでして戦を続けたいのかと問いただしたくなってしまうなあ。新選組に坂本龍馬に慶喜に勝海舟にと実在の人物多数出演でなかなか楽しかった。主人公格の沖田総司はやはり本作でも「剣の才能はピカイチで天真爛漫な愛すべき弟キャラ」でした。2025/05/12
みっつ
8
幕末動乱期に南蛮渡来の「ぞんびい」を代入した異色作。沖田・土方・竜馬といったお歴々も登場するんだけど全体的に物足りない印象。幕末オールスターは無理でも登場させたからには活躍の場を!伏線的な登場の割に肩透かしをくらう人物が多い。テーマに符号した沖田視点が特に面白く、倍の長さでも勝負できる魅力があるだけに勿体ない。もっと好き勝手やってよいよ、菊池先生!2010/06/29
chatnoir
4
幕末の新選組や坂本竜馬、平賀源内の孫etcに“ぞんびい”を絡ませたお話。この盛り込みようなのに広がり過ぎて、面白くない。時々、ボクは知っている的な説明も蛇足。同じ材料なら乙ゲー「薄桜鬼」の方がよっぽどまとまっている。2014/10/02
nyapoona
1
幕末ゾンビもの。ただ、ゾンビものというよりは剣客小説や伝奇小説に近く、ホラーとしての文脈はあまりない。講談社側からの要請もあったらしいが、これなら無理にゾンビを出す必要はなかったと思う。2017/03/30
龍牙 襄
1
総司も源庵もどちらも活躍せず、ゾンビも「軍団」というほど出てこない。結局何が書きたかったのだろう?2010/08/10
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- 和書
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