内容説明
島の秘密を探ろうとする者は、黒いサンタクロースに殺される―全寮制の学園の島を襲ったのは、生首の入った袋を背負って夜な夜な徘徊する謎の男だった!島に伝わる『再生の書』、来日する王女が持つ『浄化の鍵』、魔界から来たという謎の無人列車、陰謀渦巻く廃墟地帯、そして次々と起きる首切り殺人―学園を救うため、学生探偵・真野原が島の謎に挑む。
著者等紹介
山口芳宏[ヤマグチヨシヒロ]
1973年、三重県四日市市生まれ。2007年、『雲上都市の大冒険』で第17回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。現在、横浜市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
71
「妖精島の殺人」に続く学生探偵真野原シリーズ第2弾。色んな要素を盛り込んだ大長編冒険活劇探偵小説。壮大な仕掛けにも増して小ネタや会話の楽しいことったら。「雲上都市の大冒険」でお祖父さんの真野原玄志郎と荒城咲之助の破天荒な冒険に魅せられ、孫の活躍まで読み続けて来た一連のシリーズも今の所これが最終作の様。謎の人物との対決も残しているのに続刊の気配もない。とっても好きなのに寂しい限りです。2019/05/22
じゅんぢ
11
事件内容よりも学園生活の日常の方が面白かった。随所にちりばられた北斗の拳ネタが好きだった。2017/07/31
たこやき
9
これまでの著者の作品と比べても、多くの小ネタが入れられているように思う。1980年代くらいの漫画やらゲームやらのネタが大量にあるのは、著者の趣味か? 前作同様、ある意味では馬鹿馬鹿しいほどのスケールの島の秘密は痛快。ただ、やっぱり、小ネタのノリが気に入るかどうかが大きそう。私自身は嫌いではないが、ちょっと冗長さを感じた。もっとすっきりさせても良かったような・・…2010/05/22
ホームズ
9
とりあえず本が厚すぎて持ちにくい・・・。電車の中で読むのに苦労した。ライトノベルのような展開とキャラクターたちは嫌いじゃないですね(笑)ミステリとして真面目に読んでしまうと残念な感じになりますが個々のキャラクターを楽しむ感じで(笑)ただ分厚にも関わらず内容を詰め込みすぎてしまった感じかな~。色々とやりたいことがあったのかな。菜緒子の行動は理解できないし別に無理に入れなくっても良かったんじゃないかな~。まあ割と好きなシリーズなんで次も出たら読んでみよう(笑)図書館で(笑)2010/03/31
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
5
大学生探偵・真野原シリーズ2作目。 前作は幻想系設定のミステリーでしたが、今作はRPGばりの冒険活劇ミステリー! しかも、全編『北斗の拳』に引っ張られていた(笑) 「学園の島で何が起きていて、これから何が起こるのか」を探る為、童顔のワトソン役同期生・森崎が高校2年生…しかも“救世主”として島に潜入。 島の暗部、“再生の書”と“浄化の鍵”、魔界列車、黒いサンタクロース、首切り殺人…と盛り沢山で、真野原が真相を悟ってからの怒涛の展開の200ページは楽しかった♪ あの犯罪者の再登場は驚いた! 2011/04/06