内容説明
沖縄本島沖の孤島―水波照島にあるヒラモリ電器の保養所で開かれたクリスマスパーティー。大手企業の御曹司・平森英一が主催するとあって、会には有名スポーツ選手や俳優などの豪華な招待客が名を連ねていた。そんな宴の夜、惨劇が!人気プロ野球選手、井沢健司が無残な死体となり発見されたのだ。その後、連鎖し起こる不可能殺人。事件の背後にある深い闇に迫る。絶海の孤島に住む双子の姉妹、断崖の上の怪しげな建造物、連続殺人事件勃発率99.9…%。オヤジギャグを愛す女子高生コンビ(ミリア&ユリ)が難事件に挑む。
著者等紹介
石崎幸二[イシザキコウジ]
埼玉県生まれ。東京理科大学理学部卒業。某化学メーカー勤務。『日曜日の沈黙』で第18回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
59
ミリヤとユリその6。前作に引き続き孤島でのDNA関係?。仁美が完全にレギュラー入りしたような感じ。2014/02/16
ニョンブーチョッパー
6
★★★★★ 石崎&女子高生助手たちの会話は面白いし、このチームの話をもっとたくさん読みたいと思う。ただ、ミリア&ユリ、仁美のうち、助手は一人欠けても良かったんじゃないかなと思える。あと、美冬と美雪が名前が見ていることもあり、だんだんどっちがどっちか分からなくなってしまった。2020/07/10
ローリー
5
恵まれない石崎に愛の手を。今回もミステリとしてはありがちで、トリックもそう奇抜ではありませんが、会話のテンポは面白いです。毎回それを楽しみに読んでいますので、今回も満足です。しかし、そろそろ石崎がいい目を見てもいいかなと思うんですが、ダメですかそうですか。2010/02/01
たこやき
5
相変わらず、掛け合いが見事。麻雀をしながらのやりとりは、本当に阿呆。いつの間にか、仁美が美味しいポジションに立ったな、というのも同時に感じる。ミステリとしては、論理性はともかく、根拠がなく、想像を披露して勝手に犯人が自白、という形なのでちょっと弱いかな、とも感じた。2010/01/27
誰も悪くないこれは悲劇や
3
流れるように孤島行きの状況を整え、条件を説明し、殺人をお膳立てし、謎を提示し、程よく虚をつく真相が明かされ、女刑事に石崎さんがビンタされて、幕。シリーズ六作目にして、最早職人芸の領域に達しつつあるような気がします。金銭コスト税別約800円と、時間コスト約200頁の支払いに対して、必ず1.4倍程度上回る内容を返してくれる安心感。遺体と部屋の奇妙な装飾のほとんどを、カムフラージュ「だろう」と見きった上で、犯人の真意を探ってゆく推理がなかなかに楽しい。あと、タイトルが石崎作品にしては直球で驚きました。2015/12/10
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