講談社ノベルス<br> 虫とりのうた

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講談社ノベルス
虫とりのうた

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061826670
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

小説家を目指す赤井は、ある日河川敷で必死に助けを求める少女と出会う。知らない男に追いかけられていると訴える少女。だが、男は少女の父親だと言いはる。助けようとする赤井だったが、居合わせた大人たちに少女を男に返せと言い含められ、その場をやり過ごしてしまう。そして後日、少女が男に殺害されたことを知って罪の意識に苛まれ、彼女の葬儀に参列。そこで「虫とりのうた」という奇妙な唄にまつわる都市伝説を耳にした…。

著者等紹介

赤星香一郎[アカホシコウイチロウ]
1965年、福岡県北九州市生まれ。熊本大学工学部出身。システムエンジニアなどの仕事につきながら、小説を執筆。「虫とりのうた」で第41回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
メフィスト賞受賞作だが、純然たるホラーであった。主人公の周りに起きる奇妙な出来事、因縁ある田舎の旧家、それに符号するように表れる奇妙な歌とホラーに興味があるとそそられる要素には事欠かない。ただ盛りすぎて散らかってるようにも思えるけど。ただ主人公を含め誰も彼も腹に一物抱えているような、嫌な感じを醸し出す人物描写は実に良いな。作中では明確に語られていないけど、転生ってことでいいのかな。その言葉が出た途端事件の犯人というか真相がするすると紐解けたのだけど。冗長な部分もあるけど、ホラーとしてとても面白かったです。2023/01/11

15
「虫とりのうた」という童謡にまつわる都市伝説。見立て殺人。旧家に伝わる呪い。古き良き時代の薫りがするモチーフを散りばめたホラーな雰囲気のミステリー…かと思いきやミステリーに見せかけたホラー。恐らく当時のメフィスト賞としてはこういうのは新鮮だったのかも。しかしミステリー的解決を期待して読むと肩透かしを食らう。そしてホラーとしてどうかと言えば、仕掛けのわかったお化け屋敷のごとく怖くない。もうちょっと、ミステリーかホラー、どちらかにちゃんと重きを置いてほしかった。口直しに三津田信三の刀城言耶シリーズを所望する。2018/07/30

そのぼん

13
ミステリーかと思って読み始めましたが、昔の日本を彷彿とさせるホラーでした。 じわじわと、粘着質な気味悪さでした。2012/05/30

しろ

13
☆4 ちょっと文章のうまい携帯小説って感じかなあ。ミステリホラーだけに後半は怖いところもあったし独特な表現もあったから読みごたえはあったと思う。でも展開の仕方がどうしてもチープに感じたし「虫とりの詩」自体に怖さや迫力がなかった。その裏の意味とかにもピンとこない。まあ作者の言う隠された謎とやらは解んなかったからすべての魅力をとらえ切れなかったのかもしれない。でもその点もかなり曖昧で何とも言えない。あの被害者を選んだ理由とかが謎なのかな?誰か教えてほしい。2011/07/10

じゅんぢ

12
作者のいう解明されていない秘密がわからない。ホラーとしてもミステリーとしても中途半端。もっとホラーに振り切っていたら面白かったと思う。2017/06/23

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