内容説明
あの少年名探偵・虹北恭助がついに帰ってきた!フランスの田舎村にあらわれた亡霊の正体とは―?歩く大木と、触れた人が祟られる岩の謎とは―?陽炎村へ向かった美少女高校生・野村響子ちゃんをワトソン役に虹北恭助の推理が冴える!はやみねかおるの新本格ミステリ魂がいっぱいにつまった一冊。
著者等紹介
はやみねかおる[ハヤミネカオル]
1964年生まれ。三重大学教育学部卒。小学校の教師となり、クラスの本嫌いの子供たちを夢中にさせる本を探すうちに、自ら小説を書きはじめる。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選。『名探偵 夢水清志郎事件ノート』(漫画・えぬえけい)で第33回講談社漫画賞「児童部門」で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょうき
16
図書館本。ワールドワイドに展開した作品だった。これまで短編ばかりな上に、商店街が舞台だったので、番外編のような雰囲気。ハイスクールアドベンチャーの前日譚なので、ピースが嵌まった感覚。ミリリットル家の面々のキャラクターが濃いので、シリーズをもう少し続けてもよかったのでは、と思うが、別シリーズでという思いもあとがきから感じる。本作のメインの謎は、かなりわかりやすい。その周辺に配置された謎解きがむしろ謎として味わいがある。わいわい楽しいシリーズだった。また他作品に顔を出してほしい。2024/10/25
爽
12
小学生のときに読んでしたシリーズなので、約5年ぶりの再会。「フランス陽炎村事件」出ているのを知らなかったので、見つけたときは嬉しかったです。笑小学生のときはすごい面白いなーと思って読んでいたので、今はどう感じるんだろうと思いながら読み進めていたけれど、この年になってもはやみねかおるの魅了は健在。思いがけないところから解決の糸口が見つかったのでそこに驚いた。児童向けの本でしかも推理小説。こんなに楽しめてわかりやすい本は、はやみねさんだからこそ作れるものだと思いました。2010/10/09
てまり
10
怖がらせてくれるのかと思ったら、やっぱり・・・でも楽しませてもらいました。おとなになったふたりにも会ってみたいなぁ2010/04/01
みお
8
大好きなシリーズ最終巻(泣)。(時系列的にはこの後一冊有)舞台の雰囲気の流れからの謎解きの冒頭でずっこけそうになったけれど笑、ちゃんと仕掛けられていたストーリー全体に納得。ああ……、これでもう本当に恭助たちに会えないのかなあ……。彼の抱えてるものを含めて、探偵役恭助というキャラクターが大好きなので、とても寂しいです。2011/11/21
Nliey
7
舞台は商店街、そしてフランス。他のシリーズの伏線も感じつつ、珍しく「冒険」していたなあという印象。そして幼馴染最強すぎる…なにこの熟年カップル…! 右に磨きのかかる響子ちゃんの行動力にお父さん共々脱帽(お父さんは大変だw)。恭助は優れた探偵役であり、素質は十分だけど『名探偵』ではまだない。そんなフランス編でした。オチにはもう笑うしかw すべてがトウフになる。これが怪獣か。事実は小説より奇なり。そんな言葉が脳内をよぎりました。脱帽だよ!w(後書きは最後に読みましょう) 完結おめでとう、ありがとうございました2014/09/12