内容説明
「あたしたちがやろうとしているのは…殺人なのよ」そう言って双子の姉妹が向かったのは、南海に浮かぶ、終ノ島。やがて姉妹の通う高校の男性教師が、島で死体となって発見される―!果たして、事故か、殺人か。二人の言っていた「殺人」とはこのことなのか…?刑事・今寺は、敬愛する今は亡き後動警部補の遺志を継ぎ、彼女たちの無実を証明できるのか!?『名探偵はもういない』に続く、「あかずの扉」研究会シリーズ外伝。
著者等紹介
霧舎巧[キリシャタクミ]
1963年神奈川県生まれ。99年、『ドッペルゲンガー宮「あかずの扉」研究会流氷館へ』にて第12回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、本格推理スピリットあふれる意欲作を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります
32
シリーズの外伝のそのまた外伝から読んでしまったようです。ですが、これ一冊としても読みやすくすいすいと行けます。初恋のお話は何だか読んでいて恥ずかしかったです(笑)外伝の外伝という割に面白いのですが、2時間ドラマのような匂いが終始漂っており、ミステリとしては普通かなーと、勝手に思いました。(2時間ドラマが詰まらないと言ってるわけではないです!)あかずの扉シリーズを読んでから読み返せたらいいなと思います。リンクが楽しめればもっと楽しめそうです。2015/07/06
aya LR
4
残念ながらちょっと単調で退屈かな。文章がちょっとわかりにくくて、あまり世界観を想像することができませんでした。2015/01/24
ジャム
4
双子の事件と今寺刑事の初恋の話。ところどころこっ恥ずかしいような台詞回しや恋愛(特に今回は淡い初恋)を上手く絡めるところは、霧舎さんらしいと思って読んでてニヤニヤしました笑また、今回は思い込みを利用したトリックが冴えてましたね!ところでこれ、3作目でどうまとめてくるんだろ?笑2014/09/08
りさ
4
次のセリフを言わせる為に前のセリフが存在していて作家さんが話したいことを人を使って話してる、小説というより脚本みたいな印象。2013/09/11
マサ小岩井
3
甘酸っぱい青春の話をベースにライトな内容かと思いきやわりと本格です。前作を読んでいると少し楽しさがアップする程度で、これ単体で成り立っています。好みの作品です。2016/07/03