内容説明
ぬいぐるみを偏愛する天才外科医。その愛ゆえにとった行動は(『ぬいのファミリー』)、なぜか猿の物真似をしつづける少年。謎はあるボード・ゲームに隠されていた!(『蛇と梯子』)他二編収録。一度始めるとやめられない、戦慄のゲームが始まる!異色の短篇集、ついにノベルス化。
著者等紹介
山口雅也[ヤマグチマサヤ]
横須賀市生まれ。1989年『生ける屍の死』でデビュー。同作で「このミステリーがすごい!」の1990年から2000年の10年間でナンバー1に選ばれた。95年『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hanchyan@理解はできないが否定もしない
31
読後、もやもやというか残尿感が残るような(笑)短編は好物で、本作もそんな感じ。精緻なプロットがさすが。その分、結末を投げっぱなして読者に委ねる4篇の「奇妙な味」…かと思いきや、3篇のそれと1篇の本格ミステリだった。これはお得(笑)。「奇妙」では、P145の図版が曼荼羅ぽくて美しい第二話が良かった。んで、「本格」の第三話、これは拾い物、というと山口氏に失礼だが、この短編について寡聞にして全く知らなかったので、とても面白かった。この雰囲気の短編集に「解ける謎」が編まれてるとは意表を突かれたぞ。2017/10/31
ソラ
6
【読メ登録以前読了済】2019/01/05
空崎紅茶美術館
4
ゲームをしていて一番怖いのは、クリアできずに始めからやり直さなければならないとき。ぐるぐる回って、わけが分からなくなるという点では『ゲームの終わり/始まり』が一番でした。そして、各短編それぞれに共通して出てくる、とある人物の存在。作者のいう「ダークな共通テーマ」とはこのことかな。「世にも奇妙な物語」的世界。最後のオチには特に驚くこともなく、怖がることもなく、ホラーというには少し物足りない。★★★☆☆2010/06/24
@
1
新書版2008年9月4日第1刷発行(840円+税、Kindle765円) 本書は2004年、朝日新聞出版より単行本として刊行されたものを加筆修正し、ノベルス化したものです。 2025/01/18
★ルミカ★
1
インドのボードゲーム「蛇と梯子」が怖すぎる! これ実在するゲームなんですかねぇ? 罰ゲームで動物のマネはまだしも、罪の告白しなきゃいけないなんてゲームでもイヤだ・・・ あと、烏丸曜子は一体何者??2012/12/02
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