内容説明
私は人殺しだから―。過去の過ちのため帝都から逃げるように転校した水里あかね。彼女を待っていたのは、南国・実予の陽光と、謎めいた美少女・小諸るいかだった。周囲の温かい歓迎に心癒されたかに見えたあかねの目の前で、不可解な爆発&転落事故が。超絶推理で犯人を解明し、陰陽の力で事件に潜む怨霊の姿を暴き出す小諸。論理と因果と美を兼ね備えた最強の陰陽師探偵登場。
著者等紹介
古野まほろ[フルノマホロ]
11月25日生まれ。第35回メフィスト賞を受賞した『天帝のはしたなき果実』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koma-inu
44
陰陽師探偵シリーズ一弾。妄想癖のある転校生あかねと、謎の美少女るいが、密室状態の転落事件に挑む。メインとなる物理トリックは、事前ヒントがあからさまに多く、気づく人もいるかも。それでも、水に関する細かな仕掛けは、さすがに古野さんです。しかし、文章表現が、合わず、読み難いです・・オカルト部分も、パロディと紙一重で、なかなか入り込めませんでした。ページ半分くらいは、事件と関係ないような。シリーズ物ですが、次作読むのを悩まされます。2022/07/03
藤月はな(灯れ松明の火)
25
かるたクイーンで被害妄想少女及び貧乳を馬鹿にされると前世の口調、暴発な水里あかねが藤原純友、崇徳上皇、藤堂家と伊達家、夏目漱石と関わりのある伊予ならぬ実代の地で出会ったのは土佐弁の語尾に「ぞなもし」をつけて接する人々と方違や式を行い、少しでも評価が下がったと思うと物凄く、落ち込む自称、天才美少女陰陽師の小諸るいかだった。今回の敵は中学の古典で必ず、習うであろう「春は~」の方。ミラージュ、ゴーストハント曰く、即座に無へと帰す調伏よりも相手を想う気持ちの方が何よりも有効。こもは信太の狐か、あのエロコアラの妹か2012/04/06
ヒロユキ
24
中核は確かに本格なんだろうけど、その周囲がめちゃくちゃ過ぎてついていくのだけで精一杯(笑)謎解きシーンはさすがのまほろで、そんなものまで論理の一部に取り込むのかというくらいの徹底ぶり。謎解きを存分に楽しむために、精一杯ではなく余裕で読み込めるようにならないともったいないですね。頭からぞなぞなが離れない(笑)2011/12/04
りさ
20
久々、古野まほろ。独特。読みにくいと感じてしまうのだけど、なんとなく手を出しちゃうのよね。しかし、主人公の被害妄想はどうにかならんのかしら。。。天帝シリーズよりは読みやすいと言う皆さんの感想は、私も感じたけど、それでも私には装飾が多すぎて、なんなんだ、ぞなもし。まあ、それでも始めてしまったからやりとげてやるぞ、ぞなぞな。使い方わからん。。。2016/03/13
しゅてふぁん
18
女子高生達の会話やあかねの妄想(?)の中で、本筋にあまり関係ない文章が読みにくかった。このノリは苦手だわ。あかねは兄との関係を少しは修復できたのかな。あかねの今後には興味があるけど、今のところ、続編を読む気力はないかな…。2016/07/03
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