内容説明
夏休み直前、僕が出会ったのは「探偵伯爵」だった!いつも真っ黒な服装で、奇妙な行動をとる、アールと名乗る探偵と新太は友達になった。夏祭りの夜、新太の親友ハリィが行方不明になり、数日後にさらにもう一人。仲間で作った秘密基地に意味ありげに残されていたトランプ。ついに新太に忍び寄る犯人の影に伯爵が動く。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Syo
18
しまった。 また…。 もう森博嗣には 騙されないと誓った はずなのに…。 すべてがFになる は、良かったけど、 他は…。 いっぱい読んじゃったけど。 久しぶりにやられた。 悪いほうね。2016/07/22
まぁみ
13
森さんらしい展開や言葉の使い方が小気味良い。このラストは特に好きだ。森作品の中でも好きな作品の1つなのでやっと小5になった息子へ勧めました(笑)。新太に感化されてこんな素敵な日記(物語)を書いてくれたらいいのになあ。息子は昨夜読了したので、作品談議をしたくて再読。息子にはミステリーランド版を贈りました。2011/11/07
kishikan
13
これも森作品の中では、異色ながら面白い。子どもの日記という設定ながら・・・所々大人っぽい・・・、細かな配慮があったり、仕掛けがあったりと、エンタテイメント性たっぷりのサスペンス・ミステリー2008/01/21
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
12
この本は以前ミステリーランドとして刊行されたものを、ノベルズ版として発行されたもの。伯爵と僕との会話は楽しくてよかったのですが、それ以外は淡々としていて、主人公の喜怒哀楽をあまり感じ取れなかったのが残念。★★★2008/12/04
調布ヶ丘ダンスダンスレボリューション
11
行方不明になっていく同級生たちの消息を探る僕と探偵伯爵。子どもの目線で描かれた作品でありながら視点の鋭さはやっぱり森博嗣。本筋は王道とも言えるような展開だけど、本書の評価はあのラスト2ページで変わるように思う。本筋には必ずしも必要なわけではないように思えるあの一捻りがあることで、本書に急激に生々しく冷たい印象を与えている。僕と伯爵の冒険譚的だった物語の構図が全く別のものに変わって見えるラスト2ページは個人的には非常に好みだった。ただ一応子ども向けでもある叢書だけど、あんまり子どもには読ませたくない作品。2015/08/08