内容説明
超Q級豪華寝台列車で密室殺人劇が幕を開ける…。
著者等紹介
古野まほろ[フルノマホロ]
11月25日生まれ。第35回メフィスト賞を受賞した『天帝のはしたなき果実』で宇山日出臣氏(故人)有栖川有栖氏に絶賛され、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒロユキ
27
エロコアラは今作もド外道だった(笑)推理パートは変態的な拘りの理詰めに、登場人物たちの推理合戦と相変わらず圧倒的。その後の人外たちの妖怪大戦争も違和感なく読めるようになったのはまほろの毒に慣れてきつつあるのかな(笑)2011/11/25
藤月はな(灯れ松明の火)
25
今回はオリエント急行を彷彿させるような推理合戦が好きです。しかし、まほちゃんの慾情ぶりと言い訳に殺意を覚えました。唯でさえも自分のことも分からない人が多くて人同士が分かりあうことは不可能だと知っているからこそ、SOSが訴えることもできないほど追い込まれている人も存在しているからこそ、まほちゃんの甘ったれた言葉を私はこれからも全否定するだろう。覚悟を決めた柏木の姿に拍手。個人的には探偵小説愛のために人格が豹変する美沙さんと探偵役が酷すぎると「手前ら、滅びろ!!」と罵倒する私は果たして友達になれるだろうか?2011/11/12
ヒロユキ
21
再読。膨大な論理の推理合戦から、安定の黒幕登場。言葉の装飾過多や歪な作品構造とか関係なくこのお約束の流れが好きです。2012/05/03
朝比奈さん
17
うーん、ごめんなさい。合わないみたい。前作を読んでいないからか意味不明なことが多々あった。そこかしこ散りばめられる豪華絢爛・装飾華美な疾風怒濤の薀蓄は、そんなに気にならなかったし、むしろニヤッと出来たりしたのだけれど、如何せん、主人公の性格なあ。ド突きまわしたい。豪華列車の設定は素敵でしたが人死に過ぎだし、クライマックスに至ってはホントに「ごめんなさい、間違えた-It is not my taste!」でした。でも懲りずにもう一作読んでみようかと逡巡中。2013/02/23
しろ
16
☆7 前作の衝撃ーーあまり覚えていないのだけどーーに比べるといまいちかもしれないけれど、期待通りの奇才ぶりの人外本格だった。相変わらず冗長とも絢爛とも言える外連味溢れる文章によってボリュームアップしている。必要ミステリ部分は半分くらいか。しかし、そこだけを取り出してしまうと、人界の作品に堕ちてしまう。それ以外を楽しめるからこそまほろが好きなのかもしれない。そして今、蛇足であると切って捨てられた、主幹のミステリ部分ももちろん愉しい。リアリズムそっちのけで描かれ駒のように扱われる登場人物たちもある意味好い。2011/07/17