内容説明
互いに憎しみあう忍者の二代勢力、甲賀と伊賀。その垣根を越えて、甲賀の弦之介と伊賀の朧は愛し合っていた。だが、その二人を悲劇が襲う。それは「徳川三代将軍の座をかけ、甲賀と伊賀を戦わせる」という家康の一言であった。命を受け始まる甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名による死闘!敵同士となる弦之介と朧。果たして二人の愛の行方は?そして戦いの結末は。
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年兵庫県生まれ。東京医学専門学校在学中の’47年に「宝石」の懸賞小説で『達磨峠の事件』が入選、作家デビューを果たす。以来、推理作家として人気を博す一方、’58年の『甲賀忍法帖』から始まった忍法帖シリーズがベストセラーとなり、さらにその名を不動のものとした。また作品が次々と映画や漫画となり、忍法帖ブームにさらに拍車がかかった。’97年に第45回菊池寛賞、2000年に第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年永眠
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
45
意外に簡単な単語が平仮名やったりしたので少し読み難かった。 もっと心理戦みたいなのも欲しかったので10対10やなくて5対5ぐらいで良かったと思う。 最後の有栖川有栖の『聖なる死闘』には「くノ一」が山田風太郎の造語と書かれてるが、どうやら諸説あるようです。2014/05/03
ひなきち
20
時間を忘れて読み更ける…。哀しき忍者たちの宿命に心を痛めつつ、「面白っ!なにこれ!超面白いじゃーん!」と嬉々として読んでしまう私がいた…。バトルロワイヤルものは本来苦手だったのに。文句のつけようがないくらい優れたエンタメ忍術小説で、一気読み必至だった。他のも読みたい。2016/07/03
山田太郎
14
表紙がちょっとなんだかなと思いつつも面白かった。しかし、なんで生き返れるのかよくわかんないままだった。2011/04/24
CCC
6
これ以上ないくらい直球でバトルものエンタメやってた。文章も半世紀前のものとは思えない読みやすさ。2013/07/18
ころも
5
甲賀ロミオと伊賀ジュリエット。むむう、そうか。各々の忍者の能力がとても個性的で面白かったです。うん、戦力の拮抗した両軍の戦いってどう転ぶかとハラハラドキドキですよね。2012/11/06