講談社ノベルス
魔術王事件

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  • サイズ 新書判/ページ数 778p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061823983
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

時は昭和40年代、所は北海道・函館。呪われた家宝として、名家・宝生家に伝わる“炎の眼”“白い牙”“黒の心”。この妖美な宝石の略奪を目論み、宝生家の人間たちを執拗なまでに恐怖へと引き摺り込む、世紀の大犯罪者“魔術王”。密室殺人、死体消失、大量猟奇殺人…。名探偵・二階堂蘭子が、冷静沈着かつ美的な推理で偽りの黄金仮面に隠された真犯人に挑む。

著者等紹介

二階堂黎人[ニカイドウレイト]
1959年7月19日東京都に生まれる。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第1回鮎川哲也賞で『吸血の家』(講談社文庫所収)が佳作入選、1992年『地獄の奇術師』でデビューし、推理界の注目を大いに集める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

70
二階堂蘭子その9。ラビリンスその2?。蘭子はなかなか登場せずに事件はどんどん続いていく。登場してからはあっという間だった。2014/04/02

雪紫

24
分厚いけどぐんぐん進める。面白いけどエグい、グロい。蘭子が来るまでは完全に坂下警部の事件簿である(友人の子供が巻き込まれたのもあって当然彼に感情移入する・・・蘭子来るまでに殉職するんじゃないかと冷や冷やした)。ただトリックのためだけに縁も縁もない居合わせただけの人々が虐殺されるのは冒涜的過ぎる(それだけに各トリックのやばさ・・・特に中盤の死体消失トリックが際立つんだけど)。良くこんなん思い付けるな(冷や汗)。エドウィンは読んだことないんだけど、この推理から二階堂さんは膨らませたんだろうな・・・。

ヤギ郎

13
シリーズ第9弾。物語の導入と解決にだけ蘭子さんが登場し、ほととんど殺人劇が繰り広げられた宝生家の物語。からくり屋敷に住んでみたいと思ったりする。魔術王ラビリンスの真相が明らかになり、既刊の物語と繋がっていく。双面獣事件が同時進行していて、「何のことだ?」と思わないわけでもない。(続けて『双面獣事件』も読もう!)トリックにマジック(奇術)が使われていて、マジックショーが見たくなった。分厚いことがちょっと難な、ミステリー×冒険の長編物語。函館戦争と旧幕府の埋蔵金が絡んでくる。2020/06/29

つばめ

8
途中で犯人の見当はつき、そこからが面白いんだけど、グロすぎ。犯人の残虐さは伝わるけど、なんとかならなかったのかな。表紙は凝っていて楽しめた。ディケンズとかいいながら乱歩のオマージュなんだね。2017/09/23

イツ

6
探偵と怪人との闘い、翻弄される警察、次々と起こる事件、増える被害者など、この小説の全体的な雰囲気は好きです。 昔読んだ少年探偵団シリーズのようなクラシックな香りを存分に楽しめました。そして、最後に出てきた探偵が快刀乱麻に解決する流れ、大好きです。その代わりに事件が混迷を極め、700ページを越す長大な作品となってます。醸し出される世界観を楽しめなければ、読むには冗長すぎるかもしれませんね。2012/04/25

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