講談社ノベルス
冷たい校舎の時は止まる〈中〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061823785
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

不可解な現象によって突然校舎に閉じ込められてしまった8人を、ジワジワと侵食し始める恐怖と不安。張り詰めた緊張感の中、グループの一人が忽然と消えた…。未だに思い出すことができない級友の名前。少しずつ明かされていく、それぞれの心に潜む闇。5時53分で止まっていたはずの時計は、次に消される人物と深まる謎に向かって再び時を刻み始めた。

著者等紹介

辻村深月[ツジムラミズキ]
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。新時代の潮流に突如現れた、エンターテインメント界の期待の大型新人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンブレムT

139
「思い出せた?」繰り返される問いかけにドクンと心拍数が上がる。自殺したのは誰なのか?この世界を支配するホストの意図は何なのか?「思い出せた?」謎は明かされないまま、止まっていた時計だけが動き始める。ひたすら追い詰められる展開。そして浮き彫りにされていくのは、それぞれが抱えている心の闇。「思い出せた?」・・・思い出した。自分も彼らと同じ年頃には、狭い世界にがんじがらめになっていたことを。遮断された世界の外には出て行けなかった頃の痛みを。・・・下巻に進みます。2010/08/18

風眠

100
登場人物ひとりひとりのエピソード、心に抱えていること、仄暗い闇、丁寧に描写されている中巻。そして動き出した時計、姿を消していくクラスメート。ここにきてやっと物語が動き出したが、ちょっと間延びし過ぎかなという感じは否めない。ラストに向かってどんなふうに収束していくのか、自殺した「ホスト」は誰なのか、結末を求めていよいよ下巻へ。2012/12/23

みっちゃん

91
彼らの痛々しい記憶の断片をいたたまれない気持ちで読みました。そんなに自分を責めないで!君はちっとも悪くない!そう言ってあげたい。あの子らを支えていたのはやっぱり仲間と榊先生の存在でした。5時53分のチャイムと共に、白いマネキンを残して消える…その意味するものは?やっぱり榊先生がキーパーソン?気になる箇所でぶちっと切れる記憶の描写と、中々進まない話がもどかしい。先へ先へと読み急いだから、きっと伏線を見逃してるだろうなあ2012/11/24

PSV

81
…これ上下2巻でも良くね?3冊に分ける意味を見いだせないまま、中巻も、少し話は進展したようなしないような、微妙な感じで。少しだけキャラは動いてきたけど、これが森博嗣とか舞城王太郎らと同じレベルかと問われれば残酷な天使のテーゼです。  ★★☆☆☆2012/06/05

ゆみねこ

78
誰もいない学校に閉じ込められた8人。この巻ではとうとう4人まで…。結末が気になるので一気に下巻へ!2014/01/14

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