内容説明
大陸の東端に位置するストライフ王国。幼くして指揮官に就いたフェンベルクは、悪鬼を従える獣兵師団を率いて外敵を打ち払い、順調に戦果を上げていた。しかし不意に舞い込んだ凶報が、次第に彼女を奈落の底へと導いて行く。投獄、国外追放、失意の果てに見た真実とは…。夜明けを目指す、王道ファンタジー第1弾。
著者等紹介
高里椎奈[タカサトシイナ]
1976年12月27日生
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
39
再読。このシリーズ、夢中で集めたのが懐かしい(*´꒳`*)この表紙に心を奪われたんだよなぁ。自分の視野の狭さと世界の広さを知ったフェン、これからたくさんの出会いと別れがある。一緒に旅をしていけることが嬉しいな♪2019/02/23
たるき( ´ ▽ ` )ノ
34
再読。これを読むと、なんだか故郷に帰ってきたような気持ちになる。何度読んでも、清々しさを感じられる。大好き!2024/05/15
陸抗
17
【再読】兄と国の為に、指揮官になった王女フェンブルクはグールを率いて戦いに挑む。成果をあげ、王都に戻った彼女を待ち受けていたものは、身に覚えのない罪状と、国外追放の刑だった。なぜフェンが、兄にあそこまで邪険にされていたのか、その辺りはまだ謎のまま。けれど、心を無くしたフェンが、港であった商人や、サチを手伝うことで少しずつ大切なものを取り戻す過程は好き。フェンを買い取ったテオも、フェンに語った理由以外にもまだ何か隠してそう。2018/06/26
アカツ04号
12
再読。シンプルな王道ファンタジーが読みたくなった。知性がないと言われていたグールたちを率いて戦の前線に赴いていた主人公フェンベルク王女が王国の裏切りにより追放され、流れ着いた国でテオという男に買われる所から始まる。誇り持っていた価値観が崩される程の世界がある事を知り、成長していく物語。改めてフェンは価値が拘るように教育されていてしまったのかなぁとも思う。自国を疑わないように…。そんな彼女を憎みながら助けようとするテオの葛藤も苦しい。今度こそ完読したい。(4/18-21)【2021-16】2021/04/21
呉藍
10
無知であったこと、裏切られたことに絶望した元王女の再生の巻。はじまりとしてこんなにシリアスでいいんだろうか、とも思いつつ、だからこそ最後の笑顔は胸にぐっときた。ミギーさんのイラスト素晴らしいです。フェンやテオたち、生きるために必死になる人々が愛しく思える物語です。首飾りに彫られた死の唄が、最後には自由への旅立ちを謳うように感じるから不思議。2011/01/22