内容説明
大学生らが集い吹雪の山荘で行った“探偵ゲーム”。余興のつもりが、翌朝現実の刺殺死体が発見されて事態は一変した。現場の不可解な錠の開閉は何を意味するのか。五十年前に起きた探偵小説家の惨殺事件との暗合は。ヴィッキーという仇名を持つチャーミングな女子高校生が圧倒的活躍を魅せるメフィスト賞受賞作。
著者等紹介
関田涙[セキタナミダ]
1967年横浜市生まれ。『蜜の森の凍える女神』で、メフィスト賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumiDON
24
高校生探偵が別荘地で活躍、というあらすじだったので軽めかな~と思いつつ読むも、主人公暗い。これは某有名作品っぽいな~と思いつつ読み進める。雪が降ってきて、クローズドサークル発生と思いきや、電話もつながるし警察も来る、という解放された空間にちょっと拍子抜けしました。ラストはなかなかの後味の悪さ。ちょっと独特の言語センスの作者さんのようで、単語レベルでひっかかる所はあった。けど、ラストまで読めば納得で何だかんだ面白かったです。メフィスト賞に納得しました。2015/06/24
はな
20
吹雪の別荘で過ごす女子高生ヴィッキーたちのもとへ転がり込んできた大学生たち。遊びで探偵ゲームを始めるが……とあらすじだけ見るとクローズドサークルものなのかなと思ったけど、そうでもなく。途中「読者への挑戦状」からの結末にはなるほどなと。高校生探偵だしこれもいいのかも。2016/11/11
しろ
11
☆5 展開とか構成とか悪くない気がするんだけど全体的に印象が良くないかも。ヴィッキーの性格が安定しないし、大人――警察や大学生が頭悪すぎる気が…。珍しく犯人や動機、殺害方法はわかっちゃったしね。でもアリバイトリックは素晴らしいと思う。もう一歩を上手く踏み込んで完成されてる。あとあの小ネタは間違えた。そっちか。でも絶対に必要だったのかは疑問。使い方がちょいもったいない。遠目から見ると面白い作品だったと思う。2011/04/02
芍薬
10
うーん。女子高生の設定とか、姉を崇拝する弟とか無能すぎる国家権力とかが気になりました。残念ながら死んで当然って人いるから構わない終わりなんだけど。2014/12/15
つっきー
6
★★★ 可もなく不可もなく。ミステリとしてはちゃんと楽しめるし、トリックも悪くはない印象。ヴィッキーのキャラがいまいちぴんとこなかった。どうも行動と外見、性格が一貫してないような気がしてしまって。。。叙述トリックにはしてやられました。犯人との最後の対話は正直読むのが辛かった。これじゃあ被害者に同情できません。2010/08/23
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