講談社ノベルス
サイコロジカル〈下〉曳かれ者の小唄

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  • サイズ 新書判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061822849
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

著者等紹介

西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。立命館大学在学中。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞、「京都の二十歳」としてデビューする
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

66
十全なるお友達というフレーズが当時私の友人たちの間で地味に人気を博していたのを懐かしく思い出すサイコロジカル後半戦。こんなに面白かったっけこの話、というのが最初の感想でした。最初のいーちゃんの暴走が印象的過ぎてそこばっかり印象に残っていました。変われない・変わらない・気持ち悪いよね、いーちゃんは。最初からそこにあった答えを、もったいぶって屁理屈をこねくり回して、結局言葉にできない。あのダイイングメッセージは『お願いだから、動かないで』という彼と彼女の関係だからこその祈りにも思えました。まさしく戯言だけどね2016/10/22

流言

47
ミステリーに解決はあっても真相は要らない。強引過ぎる論理でおざなりに事件を終息させる戯言遣いの語りが冴えている。西尾維新のデフォルメされたキャラクター造形と登場人物の多いフーダニットの相性がいい。堕落三昧は白百合学園や名前のない彼女に比べると敵としては小物ではあるものの、物理的に閉ざされた研究所の閉塞感・警察にも頼れないという理不尽な状況がそれにとって代わって緊張感をもたらしている。結局のところ、最初から殺人事件いうステージでは戦っておらず殺人事件そのものがガジェットに過ぎないという天才の価値観が楽しい。2015/06/03

K(日和)

41
「うーん、戯言とはいえ無茶が過ぎるのでは?」と思ったら本当に無茶だったというどんでん返し。こうも潔く予想を裏切られるとむしろ心地よいとさえ感じる。60点。読んでいる最中に感じるなんとない違和感でさえも、うまく回収されるのがすがすがしい。西尾維新はそこまで狙って書いているのか。読むのは何度目でも新鮮さを感じる。2017/08/04

Yobata

32
文庫版で〜以下略、再読。戯言シリーズ4作目(下)。“害悪細菌”兎吊木垓輔が虐殺死体で発見され友が犯人に仕立て上げられる。真犯人を見つけだし友を救出するために与えられた時間は4時間。解決編の下巻。下巻もロジカル満載だなw登場キャラの本当の姿も見え始め、大泥棒石丸小唄が最強伝説哀川さん並みの超人だなぁと思ったらやっぱり本人かよwでもいーちゃんの「友達でいたいんです。」は良かったねw斜道卿壱郎の特異性人間構造研究の為の屁理屈無理筋のロジカル理論展開は凄いというか凄まじくみっともないw今回は時間制限ありで→2013/09/08

もち

27
「誰に急かされたわけでもなく自ら死に急ぐような物体を、生きているとは言えませんから」 戯言シリーズ第4作・後半。研究所内で起こった殺人事件の容疑者として、囚われてしまった「ぼく」たち。タイムリミットは4時間。玖渚の無実を証明するため、「ぼく」は駆け、懸け、賭け、欠ける。 2日間にわたる騒動の解決編。裏返される結末はもちろん、裏返された真相にも注目。2012/12/10

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