内容説明
鞠小路鞠夫―私、妹尾睦月が想いを寄せる内気な腹話術師・朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。でも彼にはスゴイ秘密があるんです。そう、彼は世界唯一の“人形名探偵”だったのです…!満を持して放たれるシリーズ最新作。本格テイストが横溢する傑作短編6本を収録。巻末にあのいっこく堂との対談も収録。
著者等紹介
我孫子武丸[アビコタケマル]
昭和37年兵庫県西宮市生まれ。京都大学推理小説研究会出身。小説家としてのみならず、もはや現代の古典ともいえる傑作ゲームソフト、『かまいたちの夜』のシナリオライターとしても知られる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sipey
11
久しぶりの人形シリーズ。相変わらずの読みやすさ。その一方でクスリやDVなど、リアルで生々しいバックボーンの事件もあり、我孫子さんらしさを感じました。巻末の対談でもありましたが、我孫子さんにとっていっこく堂さんの登場は驚きだったでしょうね。2015/12/16
rokoroko
6
シリーズ最後かな。楽しかった!腹話術のお人形が探偵なんだけれどよんでるうちに名探偵コナンと類似してるかなと思った2018/01/15
あおさわ
5
朝永さんついにプロポーズ!慎ましくほほえましくラブラブな二人と一体を軸に事件がいろいろ。最後の「夏の記憶」がよかった。おむつさん仲直りできたらいいですね。2011/06/24
kagetrasama-aoi(葵・橘)
4
シリーズ最新作、とありますが、全然覚えがありませんでした。2001年の初版の新書版が手元にありますから、読んだんだとは思いますが……。ミステリとしては味は薄めですが、それぞれの個性と行く末がもっと知りたくなった一冊。あとがきに作者様が「まだ書きます。」と書いておられますが、もう十数年経っていますよね、無理でしょうか?睦月の弟の葉月が登場したり、妹尾の両親の心情がちょっと描写されたりと、これからどんな展開になるのかなぁ……と気になるだけに残念です。巻末のいっこく堂さんとの対談は読み応えありました。2016/09/16
くらげ@
4
(☆☆☆☆)短編ということもあって事件の内容はそれほどではないけれど睦月の女心や朝永、鞠夫との関係、やりとりがおもしろい。これはこれでアリだなぁ。2012/01/05