内容説明
蒼が11歳から20歳までに出合った四つの事件―初めてできたガールフレンドが抱える絶対他人に言えない秘密とは。鬱屈した生徒たちと、三十年ぶりに明かされる母校の暗部。深夜のひとり芝居『鏡の中のアリス』が最後の舞台となった女優にまつわる哀切きわまる二つの悲劇。多感で真摯な蒼の活躍が胸をあつく打つ。
著者等紹介
篠田真由美[シノダマユミ]
1953年、東京本郷生まれ。早稲田大学第二文学部卒。専攻は東洋文化
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感想・レビュー
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ソラ
9
内容(「BOOK」データベースより) 蒼が11歳から20歳までに出合った四つの事件―初めてできたガールフレンドが抱える絶対他人に言えない秘密とは。鬱屈した生徒たちと、三十年ぶりに明かされる母校の暗部。深夜のひとり芝居『鏡の中のアリス』が最後の舞台となった女優にまつわる哀切きわまる二つの悲劇。多感で真摯な蒼の活躍が胸をあつく打つ。 2010/07/15
薫子
7
再読。蒼と薬師寺香澄とだとちょっと性格が違く感じるのは、一緒にいる相手が違うからなんだよねー。一生懸命高校生やってる蒼が健気だなぁ。同年代の友だちも出来て良かった。2014/08/24
藤月はな(灯れ松明の火)
7
この番外編を読めば建築探偵シリーズの既刊はすべて読破したことになります。つらい過去を背負いながら自分を大切に思ってくれる人に見守られ、触れ合うことで明るく、逞しくなってくる蒼君が眩しかったです。蒼君は年上なのになぜか弟のように思えてならないせいか、蒼君が悲しいときは「大丈夫だよ」と思いながらも悲しくなり、嬉しいときは共に嬉しくなりました。蒼君のささやかだけど確かな幸福が続きますように。2010/03/14
ホームズ
6
桜井京介シリーズ本編よりもこちらのほうが面白い。蒼の出会う事件はどれも胸が締め付けられるような寂しさがあっていい感じです。心に傷を持ちながら友人たちとの関係を作ってる感じが好きです(笑)2009/07/01
ふぃえ
4
建築探偵シリーズ 番外編。蒼を巡る短編4編。『ダイイング メッセージ《Y》』は読んだことがあるような気がするけど、アンソロジー『「Y」の悲劇』は読んだ記録がないので、一体どこで目にしたのか謎です。やはり蒼は可愛くて、頭をポンポンよしよししたくなります。2024/11/17