内容説明
『ミステリィの館』へようこそ。もともと当ホテルは密室で死んだ作家・来木来人の館。これから行われるイベントでは、彼が遺したという「お金では買えない究極のトリック」を探っていただきます。まずは趣向をこらした連続殺人劇をどうぞ。そして興奮の推理合戦、メフィスト賞ならではの醍醐味をご堪能下さい。メフィスト賞受賞作。
著者等紹介
石崎幸二[イシザキコウジ]
1963年生まれ。埼玉県出身。東京理科大学理学部卒。現在、某化学メーカー勤務。独身。血液型O型
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
88
第18回メフィスト賞作品。実際には人の死なない、ユーモアミステリである。自殺した人気ミステリ作家の遺したと言われる究極のトリックを巡り、推理劇のイベントが開催される。中で起こる殺人は、あくまで演技であるという設定であり、その連続殺人から謎の答えを推理するというもの。謎解きそのものは面白かったのですが、主人公たちのキャラが今一つ好感もてなくて残念。結末も、期待させるだけ期待させた割には、という感じである。新しいスタイルに挑戦したのは解るのだが、東川氏の作品程笑えないし、クイズを出されただけという感じである2018/09/26
ダイ@2019.11.2~一時休止
70
ミリヤとユリその1。デビュー作。ダブルボケのユーモアミステリー?がイイ感じ。2014/02/14
モルワイデ鮒
25
究極のトリックを封印したミステリィの館で推理合戦。女子高生ミリアとユリに振り回されるおじさん石崎30歳(!)。終始ユルくてしっちゃかめっちゃかな雰囲気で、ゼビウスや西之園萌絵など小ネタ満載。ミリアが「くだらないわっ!」と怒るほどの推理や少々期待させ過ぎな『お金では買えない』も、暖かいラストと「はいっ!」で許してしまう。実際に文庫化しない理由は良いふうに解釈しておきます。20世紀最後のメフィスト賞。2022/03/09
おうつき
22
いかにもメフィスト賞受賞作といった感じだった。文章が稚拙なのと、登場人物同士の会話のノリがキツすぎるのとで序盤はしんどかったが、それを乗り越えたらなんだか楽しくなってきた。ミステリとしては意外と凝っていて、これを考えるのは大変だったろうなというのは伝わってくる。トータルで考えたら軽く読めるそこそこ面白いミステリだった。2023/06/12
B A
14
3.7 メフィスト賞を巡る旅の第4弾かな?コミカルな作風と適度なトリックが良かったです\(^o^)/ 2024/01/15