内容説明
侵入不可能なはずの部屋の中に何故か盗聴器が仕掛けられた。密室の謎に挑むのは防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉。犯人の残した微かな痕跡から、朝香は事件の全容を描き出す。完璧に張り巡らされた伏線!重厚なテーマ性!リアリティ溢れる描写力!!熱く、そして端正な本格ミステリが登場した。第14回メフィスト賞受賞作。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
31
第14回メフィスト賞受賞作品、著者デビュー作。ミステリ部分は企業で働いたことがある人のほとんどが分かりそう。それよりも著者が実際航空自衛隊員だったそうで、自衛隊員の言動や基地内での様子がリアルでそちらが面白かった。朝香二尉のキャラも魅力的で良かった。2015/05/06
たかなし
26
んー結末が微妙ですねぇ。この薄さ(約200ページ)だからまだ良いです。2018/08/03
yumiDON
26
閉鎖空間である自衛隊基地、そしてその中の更に閉ざされた隊長室。そこにある電話機に盗聴機が仕掛けられた。犯人の目的は防諜か!?とてもオーソドックスなミステリーだった。探偵役の防衛部の朝香二尉のキャラもよく、調査先でコーヒー攻めにあう野上もコミカルで面白い。国防の最前線基地という緊張感のある舞台と、朝香と野上のやり取りとのバランスのよさが読みやすくさせる。一見地味ではあるが、自衛隊員の職務に対する葛藤も読めて満足だった。2015/04/24
藤月はな(灯れ松明の火)
22
自衛隊を舞台にした小説をテーマにしたのコミュニティでとある読書人の方がご紹介していたので懐かしくなり、再読しました。軍隊として周りから見られる自衛隊ですがこの国に生きている私たちが平穏に暮らせるのは自衛隊の人たちが守っている事実があります。私たちはそのことも踏まえて考えていくことが私たちが気づかなくてもどこかで未だ、自爆テロなどが起こっている世界で生きている中で必要となってくると諭された作品でした。最後にこの本をご紹介してくださった読書人さんへ、ありがとうございます。2010/11/01
にゃおこ
19
メフィスト賞受賞作品読書月間中の私。自衛隊基地で起きた盗聴事件を調査究明して行くお話。 自衛隊を軍隊、自衛官を軍人と明記してあり、自衛隊勤務の経歴をお持ち作者の感覚はこうなの?と渋面になりつつ、でも地味ながらグイグイ話に引き込まれつつ読み進めました。ラスト間際で、作者のスタンスや視点が多角的で深く、最初の表現はわざと意識して書かれてた?〜とミステリーとは別次元であ、っとさせられました。 他の作品も読んでみたいな。2018/09/01
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