講談社ノベルス<br> 誰かの見た悪夢

講談社ノベルス
誰かの見た悪夢

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  • サイズ 新書判/ページ数 391p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061820906
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

帰省する途中、大学生の醍醐と夢摘は車中に脱走した子供が紛れ込んでいるのを発見した。行きがかり上、送ることになった二人が辿りついたのは醜悪至極な幽霊病院。惨劇の記憶を封印した脱出不可能な館で首切り死体が次々現れ、惨劇はやむ気配すらない。奇怪でおぞましい真相、唯一無二の奇妙な味わいを堪能あれ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

芍薬

9
いったい誰の悪夢なのっ。これ、許せない人多数の終わり方ですよねぇ。嫌いじゃないのですが、ん? となっちゃう最期でした。2015/01/07

hirayama46

5
いかにもドグラ・マグラリスペクトっぽく展開していきますが、最終的な到達点としては積木鏡介らしく、なかなか楽しめました。ただ、3作目となると作風に慣れてしまうというのはどの作家さんでもありがちなことですが、この方の場合は慣れによって薄れてしまうものがちょっと多いかな……とは思いました。2018/10/10

saifu

4
おおう......。荒ぶる大技を決められて昇天した。怪作。2012/05/01

Kid A

3
異常じゃないものを見つける方が難しいような世界観。何一つ共感できなさそうでいながら覗くのをやめられない怖いもの見たさ的な怪しい魅力はあると思う。 取り分け伏線の張り方が巧いとは思わないけれど、一つの伏線を張るためにここまで土台を作るのかと正直感心してしまうくらいの箇所もあったり。 逃げようと思えばただのスプラッターものに逃げられただろうけれどそうはせず、しっかり論理立てて真相を見せるのはミステリとして潔さのようなものを感じる。 正直かなり読みにくいけど一度は積木ワールドを体験するのも一興では。2016/05/03

縁川央

2
狂気を孕んだ世界、怪しげな積木ワールドが今回も展開されていったが、その中に本格ミステリとして着地点を見つけたかと思ったらやはり狂気で極上のホラーだった。 今作は、本格ミステリ的要素は強めというか、1作目2作目が本格ミステリとしては異端過ぎたので、存外真っ当な本格ミステリとしても楽しめると思う。そして、一番最後の展開だが、こういう系譜の作品は確かに存在するが、この作品の不気味さの演出は積木鏡介だから描けるもので、積木さんは私の中で魔術師的なイメージが付きまとう。2016/04/23

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