内容説明
密室トリック、ダイイングメッセージ、アリバイ崩し、バラバラ死体…。ミステリになくてはならない“難事件”に敢然と挑む、知性とヒラメキとユーモアの名探偵・天下一大五郎登場!ミステリを“をかし”の領域にまで昇華させた作者の剛腕におもわず快哉を叫ばずにはいられない痛快連作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
81
世間の評判がイマイチな感じはするけど自分はこの本はニヤニヤ読めるので好き。2015/02/23
とも
61
★★★★面白いというよりは、納得と関心と驚きの一冊。ストーリーとしては、名探偵 天下一大五郎と警部 大河原番三が繰り広げる連作短篇集。とはいえ、ただの短篇推理小説ではない。というよりは、いろいろなタイプの推理小説のあり方、存在を現実とのギャップや違和感をあげつらい、徹底的に批評する様は、自己を含めたミステリー業界の内部告発みたいな内容で、読み手としてはひらすら面白い。「〇笑小説」更ながら、最後まで真っ黒な作品である。2017/01/14
くまんちゅ
19
遊び心満載の本格推理?短編集。本格推理小説の形態を取っているが、内容は本格推理小説の突っ込みどころに突っ込んでいくという東野さんいうところの「技」と「遊び心」と「度胸」のある小説。それを言っちゃあおしまいだよと思いながら楽しく読める作品です。本格推理物をおちょくってるようにも感じるが、ラストには東野さんの本格推理の未来に対する憂いや思いも感じ取れます。2010/09/30
いも
12
推理小説の途中で読者が感じる気持ちを語る登場人物という存在は異色ではあったが嫌いじゃない。読者と作者のあいだに距離はなかったのだと改めて感じた。小説の中に入り込んで推理するのではなく、1つの物語として推理と向き合うのも面白いと思った。2014/02/20
mitsu
8
再読、推理小説に対する作者の想いから書かれたのでしょうね。苦手な人もいるのかなと思いますが自分は嫌いではないです。最後の章の終わり方が皮肉も感じられますが悪くないです。2014/07/24
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