講談社ノベルス<br> 越前一乗谷呪い殺人

講談社ノベルス
越前一乗谷呪い殺人

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061816602
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

「薄濃」―緒田信長が朝倉氏を滅した時、当主・義景の頭蓋骨を使用して作られた杯を呼ぶ。この薄濃を所持する美女が供養して欲しいと、名探偵・滝連太郎の実家の葬儀社に依頼した。だが、供養の当日、薄濃は消失し、女も失踪、遺体となって東尋坊で発見された。女が手にした落雁はダイイング・メッセージか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

72
髑髏を供養したいという依頼が葬儀社に持ち込まれた。無念の死を遂げた朝倉義景の薄濃(はくだみ=漆塗りの首級)らしい。依頼人は義景の愛妾・小少将の再来かという美女。それに端を発した東尋坊~東京での二重殺人事件を表とするなら、裏にあるのは、信長がなぜ浅井長政だけでなく義景の首をも薄濃にしたか、また小少将の悲恋の相手は誰かという歴史上の謎解きだ。合わせ鏡のような今と昔の謎を解くために、小将棋のルールと酔象駒の役割を使っていくのが面白い。トリックは単純に見えて周到な罠が仕掛けられている。山村正夫では一番好きな作品。2019/02/28

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