感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
6
第6長編、「三人の命を奪ってしまった」という遺書を残して自殺した女性デザイナーの遺書の内容に疑問を持った父親代わりの存在だった主人公が生前の彼女の足取りを追ってゆくのがメインストーリー、トリッキーで昭和ならではのアリバイ崩しもあり作者の「この物語に登場する者達はほとんど全員が罪人である」という言葉通りのプロットでした。正直殺人に至るような動機か疑問符がつきますし全員罪人にする為かなり無理矢理な所もありますがラストも中々の衝撃があり作者の意欲は感じられる作品でした、長編も読み進めたくなりましたね。2024/04/24