講談社学術文庫
東アジア世界の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598904
  • NDC分類 220
  • Cコード C0122

内容説明

中国を中心とし、朝鮮・日本・ベトナムやモンゴル・チベット高原さらに西北回廊を含む地域で歴史はいかに織りなされたのか。黄河・長江流域に発した文明を源とする中華王朝と周辺異民族の興亡と融合のたゆみない運動。漢字文化・儒教・律令制・仏教・中国との冊封関係などを指標とし、一つの文化圏として捉えられる地域の歴史のダイナミズムを概観。

目次

東アジア文明の濫觴
東アジアの遊牧世界と中国―匈奴と秦・漢王朝
異民族の地における郡県制支配―漢代の朝鮮・羌族・西南夷
東北アジアの初期世界―魏志東夷伝と鮮卑・烏桓
長江南方の開発―三国・両晋・南朝と周辺諸民族
朝鮮三国と倭国の南北両王朝への朝貢
五胡十六国時代の幕開けと諸民族の活動
中国華北における五胡諸民族国家の興亡
五胡十六国時代の河西諸王国の動向
中国北部における北方民族の統一国家―北朝〔ほか〕

著者等紹介

堀敏一[ホリトシカズ]
1924年静岡県生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。明治大学名誉教授。2007年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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i-miya

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2012.09.26(つづき)堀敏一著。 2012.09.14 キタイ族-遼、女真族。 金、ベトナム李朝。 十三.モンゴル帝国のユーラシア支配-タタールとオイラート。 十四.東アジア海域の歴史-鄭和、倭寇。   (本文) (はじめに-東アジア世界とは) ◎世界諸地域の連合と統一。 近代になって、世界が一つになったといわれるが、それは、世界の各国、諸地域の動きが、直ちに全世界に影響するということ。 それぞれの地域問題が、いずれも歴史に深く根ざすものである。  2012/09/26

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2012.09.09(初著者)堀敏一著。 2012.09.08(カバー) 中国中心に、朝鮮、日本、ベトナムやモンゴル、チベット高原、さらに西北回廊を含む地域の歴史の織り成し。 黄河、長江流域に発した文明を源とし、中華王朝と周辺異民族の興亡を融合。 漢字文化、律令制、儒教、仏教、中国との冊封関係。 (堀敏一) 1924、静岡生まれ。   (参考文献) 藤間生大、白鳥庫吉、貝塚茂樹、宮崎市定、江上波夫、桑原じつ蔵、那珂通世、上田正昭、三品彰英、佐伯有清、榎一雄、石田幹之助。   2012/09/09

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2012.09.30(つづき)堀敏一著。 2012.09.29 厳允(げんいん)‐これらの国は、やがて中華の国と認められるが、はっきりと異民族とわかるのは、この民族。 今の太原あたりに住んだ。 『詩経』や金文に記されている。 西周を滅ぼした西戎は、その子孫であるらしい。 『史記』を書いた司馬遷は、この厳允が、牧畜を行っており、後の匈奴と同類と考えたようだが、疑わしい。 狄(てき)とよばれる種族-中国の山西、河北の北辺に広く分布。 2012/09/30

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2012.09.30(つづき)堀敏一著。 2012.09.21 二里崗文化が、殷(商)の初期文化であることは明らか。 それに先立つ二里頭文化の中に、夏の遺跡があるはずだという推測。   ◎初期王朝の領域と、異民族。 夏王朝の支配は、河南、山西南部、狭い、殷代に入り、長江流域まで広がった。 殷は、しばしば、西北方の土方、鬼方、東方の人方、戸方、南方の盂方等と、戦っていて、それらは中国各地に散在していたと思われる羌人(きょうじん)を捕え、人身御供(ひとみごくう)にしたことを示す卜辞があり、羌は、後、青海地方に2012/09/30

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2012.09.22(つづき)堀敏一著。 2012.09.21 朝貢と回賜。 進んで中国文化の輸入。 米国、中国学者、J.K.フェアバンク、『The Chinese World Order』朝貢システムTribute System)。 浜下武志『朝貢システムと近代アジア』 (中国人の考え)= 儒家の大同思想、 “封貢体系”   ◎東アジアの中に、政治的世界ないし、文化圏の併存を認める説。 白鳥庫吉は、東洋史を一貫する大勢は、南と北の二大勢力の対立から出てきていると強調する。 2012/09/22

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