内容説明
荘園領主・寺社などの権力による抑圧、「業罰」による病いの恐怖、社会通念としての穢れ、河原者の存在、補陀落渡海による自死…。中世民衆の心象風景である。のしかかる重圧のなかで、一揆で逞しく抵抗した人々。団結する民衆、公家と武士、そして共同体の間に生きた人々が織りなす下剋上の世を活写し、深く考察する論考。
目次
1 民衆文化の振幅(心象の中世民衆;下剋上の文化―民衆思想の底流を求めて;庶民の遊戯―あそび・生活・社会)
付論1 中世文化研究の動向寸見
付論2 遊戯と浄土―『梁塵秘抄』を素材として
付論3 無頼の装い、風流の意匠
著者等紹介
横井清[ヨコイキヨシ]
1935年、京都市に生まれる。立命館大学大学院修士課程修了後、部落問題研究所・京都市史編さん所・花園大学・富山大学・桃山学院大学などに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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