内容説明
一九三一(昭和六)年に起こった満州事変。それはそのまま日中戦争への引き金となったのか。ひき続く満州国建国から停戦協定、蘆溝橋事件、「国民政府を対手とせず」声明まで、日本と中国の関係は必然的に軍事衝突を結果するしかなかったのか。満蒙・華北問題の解決に向けた外交的展開、軍部の動き、思想面での主張を吟味、戦争への道を具に検証する。
目次
第1部 満州事変とは何であったのか(ポスト満州事変;満蒙問題とその「解決」―満州事変;満蒙問題の総括;石原莞爾批判)
第2部 日中戦争への道(戦争前史(一九三五年)
戦争前史(一九三六年)
戦争前史(一九三七年))
第3部 日中戦争の拡大は防げなかったか(日中戦争の勃発と拡大;人々はどのように戦争をみたか)
著者等紹介
大杉一雄[オオスギカズオ]
1925年、北海道生まれ。1952年、東京大学経済学部経済学科卒業。専攻は近現代史。日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に勤務し(この間アジア経済研究所に出向)、現在、現代史研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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