講談社学術文庫<br> 日中戦争への道―満蒙華北問題と衝突への分岐点

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講談社学術文庫
日中戦争への道―満蒙華北問題と衝突への分岐点

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  • サイズ 文庫判/ページ数 452p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598461
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0121

内容説明

一九三一(昭和六)年に起こった満州事変。それはそのまま日中戦争への引き金となったのか。ひき続く満州国建国から停戦協定、蘆溝橋事件、「国民政府を対手とせず」声明まで、日本と中国の関係は必然的に軍事衝突を結果するしかなかったのか。満蒙・華北問題の解決に向けた外交的展開、軍部の動き、思想面での主張を吟味、戦争への道を具に検証する。

目次

第1部 満州事変とは何であったのか(ポスト満州事変;満蒙問題とその「解決」―満州事変;満蒙問題の総括;石原莞爾批判)
第2部 日中戦争への道(戦争前史(一九三五年)
戦争前史(一九三六年)
戦争前史(一九三七年))
第3部 日中戦争の拡大は防げなかったか(日中戦争の勃発と拡大;人々はどのように戦争をみたか)

著者等紹介

大杉一雄[オオスギカズオ]
1925年、北海道生まれ。1952年、東京大学経済学部経済学科卒業。専攻は近現代史。日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に勤務し(この間アジア経済研究所に出向)、現在、現代史研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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OjohmbonX

4
「最悪戦争になっても勝てる」とベースで思ってると、「なんとしても戦争回避」というより「できれば回避」になって、要所要所の判断が緩い方へ傾いて最後は日中戦争に突入という。回避があり得たいくつもの地点を指摘して、当時の状況や体制、空気感を丁寧に示して、結局どうして回避側へ行ききれなかったのかを見せてくれる。最後にWW2下でひたすら政治的に曖昧な態度で参戦を回避しきったスペインに軽く触れて、戦争で膨大な人的被害を出さずにすむ光景の例も見せて、「でも今の日本になれたし戦争もしょうがなかったよね論」を否定している。2017/01/10

Happy Like a Honeybee

3
北海道で終戦を迎えた筆者の力作。 タイトル通り日中開戦への道が刻まれている。 実体験として戦争に関わっていたからこそ、戦後生まれの学者とは毛並みが違う。 当時の中国人ですら日本が資源の豊富は米国と戦うなど、あり得ないと記載もある。 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。 もっと多くの人に読んで欲しいです。2023/12/29

しわじい

0
59p 広田は戦後東京裁判で死刑の判決を受けた唯一の文民政治家として同情をあつめ、城山三郎『落日燃ゆ』北川晃二『黙してゆかむ』などによって、軍部に対抗した、平和外交の使徒であるかのように好意的に描かれている。しかし彼の個人的な人格面はともあれ、外交官としての業績は実態以上に美化されている感が強い。2015/04/27

mdsch23

0
盧溝橋事件の所で「(ある本のタイトルを挙げて)ではこういう説が出ていて、それが通説として確定しつつある」みたいな記述が出てきて辛い。ここはもう少し書きようがあったのではないか。 2017/10/02

まさ

0
満州事変~日中戦争まで。非常に詳しい。難しい2010/05/08

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