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講談社学術文庫
ゴッホ―この世の旅人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 505p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597280
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0171

内容説明

「闇から光へ、人生は天国へ到る巡礼の旅」。二十五歳の伝道師ゴッホは、教会で人々にこう説教した。心の内部に巣喰う深い悲しみと強い孤独感。ゴッホは、自己との激しい闘いを個性的な絵へと昇華させていった。暗鬱で寂寥感迫る作品、燃え上がるような情熱的な画風。本書は、人間の魂の読み手が一つ一つの絵を丹念に読み、天才画家の心の秘密と絵のもつ美しさを見事に刳り出す。

目次

ヴィンセントの説教
メランコリーの利点
塒につくとき
濡れた足のがさつな犬
亡兄ヴィンセントと悲しみの母
天にましますわれらの母
闇から光へ
黄色い家
ヴィンセントの耳
眩暈とスタイル
ヴィンセントの眼
絵の中の「キリスト」の教え
鳥の群れ飛ぶ麦畑

著者等紹介

ルービン,アルバート・J.[ルービン,アルバートJ.][Lubin,Albert J.]
1914年、アメリカのカリフォルニア州生まれ。スタンフォード大学医学部卒業後、精神分析学を研究。同大学の臨床心理学教授に就任。のち名誉教授。宗教、神秘思想が人格形成に及ぼす影響について多数の論文を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Masakazu Shimamura

2
絵が描かれる度に彼の命は削られ、肉体は徐々に消耗し、精神は衰弱していく。反比例するかのように彼の作品は命を宿し、たくましさを増し生きていく。死にゆくゴッホと命が芽吹く彼の絵を本書はつなげ、一つの芸術的生命を読者の前に誕生させる。本書の表紙にもなっている、耳を切断した直後の自画像。冷静さの中にも未だ狂気は蠢き、後悔と救いを求める彼の弱りきった目、その目から我々は逃れられない。そこに宿るのは彼の生きる苦悩と同時に我々の苦悩でもあり、彼が救いを見出そうしたように我々も彼の絵から救いを求めて止まないからである。2017/10/27

i-miya

1
弟のタオ (そして兄) 心に浮かんだことをそのまま君に与う 彼の生まれたズンデルト 妻と私 彼の墓、オヴェール=シュル=オワーズまで サン=レミの精神病院 1. ヴィンセントの説教 1876 23歳 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ ドレンデ 自分はのけ者だ、という意識 南仏の太陽 うつ病 (1)坑夫 1880 (2)疲れはてて 1882 ガシェ医師 妹 ヴィル 4 根 1882 ヌエネンに行き親元で暮らす アントワープ パリ プロヴァンス 永遠の喜びは悲しみと苦悩を通して達成される2008/11/08

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