内容説明
古代ギリシアの教養理念に一大潮流を形成したイソクラテス。プラトンらが教養の原理に数理諸学や哲学を置いたのに対し、彼は弁論・修辞学を対置し、教育を実践した。やがてイソクラテスを源泉とする修辞学的教養はローマ、ルネサンスと受け継がれ、遠く近世にまで多大な影響を及ぼすことになる。イソクラテスの理想と教育を生き生きと描いた好著。
目次
1 序の章
2 イソクラテスの生涯
3 イソクラテスの学校
4 イソクラテスの教育
5 イソクラテスの教養理念
6 間奏の章―イソクラテスとプラトン
7 イソクラテス学校とアカデメイア
8 イソクラテスの伝統―キケロから近代まで
著者等紹介
広川洋一[ヒロカワヨウイチ]
1936年、新潟県生まれ。東京教育大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。龍谷大学文学部教授。筑波大学名誉教授
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